日立、ウェブアプリケーション・システム障害防止の運用管理方式を開発

WebBCN (BCN)

2006-11-10 08:19

 日立製作所中央研究所(福永泰所長)は、ウェブアプリケーションのメモリリークによる性能低下やサービス停止などのシステム障害を予防するソフトウェア運用管理方式を開発したと発表した。

 日立が開発したのは、稼動中のウェブアプリケーション(現用系)と同一のウェブアプリケーション(代替系)を起動し、ユーザーからの新しいサービス要求の処理を代替系のウェブアプリケーションで実行するように切り替える方式。現用系ウェブアプリケーションは、切り替え後に停止・破棄する。

 日立によると、この方式を利用することで、ウェブアプリケーションを継続稼動しながら、現用系ウェブアプリケーションを実行することで蓄積された不要メモリを解放することが可能になるという。

 また、新方式では同一サーバー内に現用系と代替系の2つのウェブアプリケーションを起動して切り替えるため、従来の方式ではアプリケーションに高い負荷がかかった時に処理性能が最大50%程度低下していたのに対し、数%の低下で済むことも確認した。

 新方式ではウェブアプリケーションが高い負荷で実行されていても、アプリケーションの処理性能にほとんど影響を与えないことから、サービスに使用するサーバーの構成も従来のよりも台数を削減することも見込めるという。

日立製作所=http://www.hitachi.co.jp/

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]