富士通はこのほど、三重県津市役所が住民情報系システムのデータベース(DB)サーバを同社の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」で刷新したと発表した。
津市は、2006年1月の津地区10市町村による市町村合併にむけて、合併前の2004年から倍増する人口に備え、住民情報系システムのDBサーバを8CPUのPCサーバ2台によるクラスタ構成としていた。
その後、電子自治体への対応や行政サービス時間の延長・行政サービス拠点の拡大など、将来の行政サービスのいっそうの拡大を見込み、より高性能、高信頼なDBサーバへの刷新の検討が行われた結果、メモリやチップセット、クロスバーなど主要ハードウェアを二重化し同期動作させる「システムミラー機構」によりメインフレーム並の信頼性をもつPRIMEQUESTを採用することになっている。
システム構成は、ウェブアプリケーションサーバにPCサーバ「PRIMERGY RX200」15台、DBサーバに「PRIMEQUEST 440」1台(OSはMicrosoft Windows Server 2003、DBソフトはMicrosoft SQL Server 2000)、ストレージに「ETERNUS3000モデル300」1台。新システムは、2006年7月から稼働している。
従来のDBサーバは、32ビットプロセッサを8個搭載したPCサーバで運用されていたが、64ビットの「インテル Itanium 2 プロセッサー」を16個搭載したPRIMEQUEST 440へ移行したことで、新システムは業務のピーク時でも従来システムと比較し、約半分のCPU使用率で2倍以上の処理性能を備えているという。
津市の住民情報系システムは、津市の行政サービス提供の基盤となるミッションクリティカル・システムであり、住基系システム(住民記録システム、総合証明システム、印鑑システムなど)、税系システム(法人市民税システム、収納システムなど)、福祉系システム(福祉総合システム、健康管理システムなど)からなる。