チェンジビジョンは2月22日、同社の開発する「JUDE/Professional」の新バージョンとして、システム設計ツール「JUDE/Professional 3.2」を2月28日に販売開始すると発表した。
JUDE/Professionalは、2004年よりシステム開発現場向けのUMLモデリングツールとして提供されてきた製品。機能が一部制限された無償版である「JUDE/Community」と合わせて、全世界で15万人のユーザーベースを持つ。
2月22日発売の新バージョン以降は、これまでの「UMLモデリングツール」から、より幅広くシステム開発現場のニーズを満たす「システムの見える化/設計ツール」として、JUDE/Professionalを機能強化していく方針という。発表会において、チェンジビジョン社長の平鍋健児氏は「既にUMLだけでは、システム開発の現場を広くフォローすることができなくなっている」と述べた。
新バージョンの3.2では、従来からのUML図の作成、マインドマップの作成機能に加え、データ構造のモデル化手法である「ER図」の作成と、そのSQL出力に対応する。また、UML関連では、アクティビティ、シーケンス図モデルの参照APIを提供するほか、マインドマップ図の分割も可能になるという。
さらに、2007年5月中にリリース予定の次期バージョン「JUDE/Professional 5.0」では、エンティティ定義書の出力や、マインドマップ図からのエンティティ生成といったER図関連の機能が強化されるとともに、記法のひとつとして業務フロー図の作成機能も盛り込む。その後は、画面遷移図、要求分析ツリーの作成機能などに加え、UML、マインドマップ、業務フロー図、ER図それぞれの連携をより緊密にする方向で開発を進めていくとする。
「システム設計者がイメージするアイデアや“やりたいこと”を図式化することによってコミュニケーションを容易にし、思考を設計へとスムーズにつなげていく“システム設計ツール”となることが、これからのJUDE/Professionalの方向性となる」(平鍋氏)
JUDE/Professional 3.2の価格は1ユーザーライセンスで2万9400円。2007年2月28日より3月末日までの間は、20ユーザーライセンスパック(46万円、税別)を、40万円(税別)で提供するキャンペーンも実施する。導入ユーザーは、購入時に付与される1年間のサポートによって、5月に発売予定の5.0へのアップグレードも無償で行える。