ドリーム・アーツは3月1日、新潟県が職員約8000人向けの情報ポータルおよびグループウェアとして、ドリーム・アーツの企業情報ポータル(EIP)ソリューション「INSUITE Enterprise:インスイート・エンタープライズ」を採用したことを発表した。
新潟県は、同製品のシングルサインオン(SSO)機能などを評価。メール、スケジューラ、電子会議室、文書管理といったグループウェア機能を統合した職員ポータルをINSUITEで構築する。
また、官公庁特有の部署間の情報伝達を効率化するために、DCM(District Coordination Management:部門間協調管理)オプションを導入する。INSUITEの通達機能を拡張するDCMオプションは、部門・役職だけでなく、担当ごとに、必要な情報を振り分けることができ、官公庁をはじめとした大規模組織内において、通知内容の周知徹底を図ることができるという。
同県は将来的に、組織内に散在するシステムやデータベースの情報をはじめ、埋没した情報とコミュニケーションをウェブブラウザに「見える化」し、ナレッジとして利活用する構想を立てている。
システム導入は、ドリーム・アーツとNTTデータ信越が共同で実施。職員ポータルは、2007年3月中に構築を完了し、2007年4月から本格運用を開始する予定になっている。
早くから「電子県庁」の実現を目指している新潟県は、行政経営の高度化、効率化を実現するために、「新潟県行政情報化プラン2006-2008」を策定、ITを効果的に活用する計画を進めている。同県は、既存のグループウェアに代わって、この計画の中核を担う情報システムとして、INSUITEを採用している。