このオフィスの場合、「企業オフィスとしての基本機能」や「メディア企業としての追加機能」、そして「連載と連動した将来的な拡張性」を考えた上で(第2回参照)、形状を四角いブロックタイプにしてある。そのため、単純に右図のようなブロック型の建物と捉えて作成し、内部の家具や装飾などは後から付け加えればよい。
現実世界では最初に設計図上で詳細を詰めないといけないが、バーチャルでは後からいくらでも変更が可能なので、まずは基本的なところを完成させよう。このオフィスは大まかに、次のような3部構成となっている。
- 床
- 壁
- 屋根
前回で床が完成しているので、今回は壁と屋根を作ろう。
壁の作成
まず壁だが、高さは4mくらいにしておこう。アバターの背丈は普通1.5m〜2mほどだが、仮想カメラによる視点はアバターの後方斜め上から見下ろす形になっている。そのため、天井があまり低いと、仮想カメラの位置が天井よりも高くなり、建物内部が見えなくなってしまう。
建物の両側面が全面ガラス張りとなっているので、厳密に「壁」といえるのは奥の壁ぐらいだが、作成するオブジェクトは次のようになる。
- 右側面のガラス窓
- 左側面のガラス窓
- 奥の壁
左右のガラス窓は同じでコピー可能なため、実質的には、左右どちらかのガラス窓を作り、奥の壁を作るという2段階の作業になる。
ガラス窓の作成
まずはガラス窓を作ろう。ボックスタイプのプリムを用意する。床の作り方を応用して、プリムの大きさを変えて薄くすれば、窓ガラス用のオブジェクトができる。そのオブジェクトにガラス窓用のテクスチャを張ればよい。