Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その8:壁や屋根を作って建物らしく - (page 2)

大槻透世二(デジタルハリウッド大学院)

2007-04-05 08:00

単純なブロック型の建物として捉える 単純なブロック型の建物として捉える

 このオフィスの場合、「企業オフィスとしての基本機能」や「メディア企業としての追加機能」、そして「連載と連動した将来的な拡張性」を考えた上で(第2回参照)、形状を四角いブロックタイプにしてある。そのため、単純に右図のようなブロック型の建物と捉えて作成し、内部の家具や装飾などは後から付け加えればよい。

 現実世界では最初に設計図上で詳細を詰めないといけないが、バーチャルでは後からいくらでも変更が可能なので、まずは基本的なところを完成させよう。このオフィスは大まかに、次のような3部構成となっている。

  1. 屋根

 前回で床が完成しているので、今回は壁と屋根を作ろう。

壁の作成

 まず壁だが、高さは4mくらいにしておこう。アバターの背丈は普通1.5m〜2mほどだが、仮想カメラによる視点はアバターの後方斜め上から見下ろす形になっている。そのため、天井があまり低いと、仮想カメラの位置が天井よりも高くなり、建物内部が見えなくなってしまう。

 建物の両側面が全面ガラス張りとなっているので、厳密に「壁」といえるのは奥の壁ぐらいだが、作成するオブジェクトは次のようになる。

  • 右側面のガラス窓
  • 左側面のガラス窓
  • 奥の壁

 左右のガラス窓は同じでコピー可能なため、実質的には、左右どちらかのガラス窓を作り、奥の壁を作るという2段階の作業になる。

ガラス窓の作成

 まずはガラス窓を作ろう。ボックスタイプのプリムを用意する。床の作り方を応用して、プリムの大きさを変えて薄くすれば、窓ガラス用のオブジェクトができる。そのオブジェクトにガラス窓用のテクスチャを張ればよい。

ボックスタイプのプリム(a)を拡大し(b)、薄くして(c)ガラス窓用のオブジェクトを作成。 ボックスタイプのプリム(a)を拡大し(b)、薄くして(c)ガラス窓用のオブジェクトを作成。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI の可能性を最大限に引き出すためにできること—AI インフラストラクチャの戦略ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]