Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その8:壁や屋根を作って建物らしく

大槻透世二(デジタルハリウッド大学院)

2007-04-05 08:00

(前回よりつづく)

 とりあえず「床」を完成した私は帰路についた。

 これまで、カメラコントロールからテクスチャ操作など、床だけでもかなり奥が深かったなぁ……。前回は、上手な位置調整方法も覚えたし、これでもう初心者ではないだろう。あとは実践あるのみだ。私の家路までの道のりは軽かった。

 夕食を終えて、私は書斎にこもり、さっそくほかの部分に着手した。

 床の次は壁、そして屋根だ。これで建物が一通りできるだろう。そして装飾品は後からやればいい。

 なんだか楽しくなってきた。

 今までは基礎的な部分だったが、いよいよ本格的に建物に取り掛かれる。書斎のパソコンに向かい、Second Lifeの世界へと入っていった……。

前回の復習

 さて、前回は「上手な位置調整」を覚えた。その位置調整には2通りの方法があった。

  1. 「グリッド」を使う方法
  2. 「数値」を使う方法

 1の「グリッド」を使う方法では、オブジェクトを移動、回転、伸縮させる時にオブジェクトの周囲に表示される白い定規のようなものを利用する。グリッドを使うことで、1mごと、あるいは任意の間隔でオブジェクトを移動できるようになり、位置調整が楽になる。特に、角度をオブジェクトごとに揃えたいときには必須だ。

 2の「数値」を使う方法も簡単だ。この場合の数値は、「Edit」画面の「Object」タブにある「Position」の数値だ。この数値を変更するとオブジェクトが瞬間移動する。微妙な調整をしたい時にも、この数値を変更するのが手っ取り早い。ただし、オブジェクトを動かしたい方向がX軸なのかY軸なのかをきちんと把握しておく必要がある。軸方向を把握せず数値変更すると、オブジェクトがとんでもない所に移動して、見失う場合もある(せっかく作ったオブジェクトを失う恐れも実際には十分ある)。

 これら位置調整は、クオリティをともなった制作スピードに大きく関係する要素のひとつなので、しっかりと頭に入れておこう。

全体イメージ

1階部分

 さて、いよいよ建物全体の建築に入ろう。完成例として、シーネットネットワークスジャパンのSecond Lifeオフィス(Cyber Adventure 118, 30, 31)の1階部分を取り上げるが、あまり難しく考える必要はない。

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