NTTデータ、携帯アプリでのワンタイムパスワードサービスを個人向けに提供

吉澤亨史

2007-04-18 20:37

 NTTデータは4月18日、携帯電話のアプリケーションによる「ワンタイムパスワード」サービスを個人向けインターネットバンキングに採用し、5月からサービスを開始すると発表した。

 このサービスは、NTTデータが提供する個人向けインターネットバンキングサービス「ANSER-WEB」において、スパイウェアなどによる不正取引を防止するセキュリティ強化策として開始されるもの。利用するごとにパスワードが変わるワンタイムパスワードによる認証方式を利用することで、本人認証を強化し、セキュリティ向上を図ることが可能となる。

 利用者は、携帯電話にワンタイムパスワード発生用の専用ソフトをダウンロードし、インターネットバンキングを利用する際に、従来から利用しているIDとパスワードに加え、携帯アプリに表示されているワンタイムパスワードを入力することにより本人認証を実施する。このワンタイムパスワードは利用者ごとのパスワードであり、また1分おきに新たなパスワードが生成される。

 この機能により、万一パスワード情報が不正行為などにより漏洩した場合でも、不正利用ができなくなる。これによって、IDとパスワードという利用者が記憶している情報と、利用者ごとのワンタイムパスワードによる認証を組み合わせた「二要素認証」と呼ばれる高いセキュリティレベルを実現する。

 サービスは5月から提供を開始する予定で、現在のところ2007年第1四半期に岩手銀行、京都銀行、紀陽銀行(インターネット支店)、関西アーバン銀行、京都信用金庫がサービスの開始を決定しており、2007年度中に荘内銀行、静岡銀行、愛知銀行、名古屋銀行、みなと銀行がサービス開始を検討している。

ワンタイムパスワード認証フロー ワンタイムパスワードでの認証の流れ
※クリックすると拡大画像が見られます

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]