カリフォルニア州サンタクララ--SAPの共同創業者が次世代アプリケーションの開発が順調に進んでいることをアピールした。
4月にジョージア州アトランタでSAPが主催した「SAPPHIRE 07」カンファレンスで計画の詳細を明らかにしたSAPの共同創業者兼会長のHasso Plattner氏は米国時間5月8日、当地で開催中の「Software 2007」カンファレンスで再びこの計画に触れた。「A1S」というコード名を与えられたこのプロジェクトの大半はまだ秘密のままだが、Plattner氏は新たな情報をいくつか明らかにした。
新ソフトウェアは3年前から開発されているが、SAPは価格も発売時期も公表していない。
A1Sは、これと多様なホステッドビジネスアプリケーションを連係させたいと考える中小企業が対象になる見込み。SAPのデータとアプリケーションを連係させる「NetWeaver」バックエンドミドルウェアとSAP Business Suiteをベースに構築される。
Plattner氏によると、このプロジェクトは「NetWeaverとSAP Business Suiteがベース」になり、新たに開発されたコードも組み込まれるという。
A1Sでは2500のインターフェースが用意され、ユーザーは必要なものを選択して自らのプラットフォームに組み込んで、製造管理や給与管理、プロジェクト管理などに利用することができる。これらのモジュール構造は明らかにされるものの、コードベースは公開されないとPlattner氏は述べる。
Plattner氏は、「コードは開示されない。インターフェースをそのまま使うことになる」と述べる。
同プロジェクトでは、エンタープライズシステムに高速かつ低価格なアプリケーションを組み込む方法を提示することを目指している。
SAPによると、同プロジェクトは大幅にパフォーマンスを高めるインメモリデータベースも利用するという。
SAPはまた同日、OutlookSoftを買収する計画であることも明らかにした。買収を通し、最高財務責任者(CFO)たちへの訴求力を強化する意向だ。 OutlookSoftは予算管理、見込み管理用のソフトウェアを開発する。
買収の条件などは明らかにされていない。買収は2007年6月に完了の見込み。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ