次にデジタルエンターテイメントの世界では、「PlayStation 3やBlu-Rayディスクプレーヤー、セットトップボックスなど、数百万のユーザーに利用されている」(Green氏)とし、Sonyの担当者による新しいDVDナビゲーションシステムがデモが紹介された。
さらにJava Standard Edition(Java SE)のJava Development Kit(JDK)を、GPLv2ライセンスに従ってOpenJDKコミュニティに公開したことを発表。Green氏は、「これでJavaのオープン化は完了した。今日は、Javaにとって歴史的な日だ」と語った。
「Javaのオープンソース化は、Sunはもちろん、すべてのJava開発者にとって非常に良い機会になるだろう」(Green氏)
「JavaFX」をデモで初公開
そして、いよいよJavaFXをお披露目。Java SEをベースとするJavaFXは、コンシューマ機器向けJavaアプリケーション開発を容易にするスクリプト言語である「JavaFX Script」と携帯端末メーカーを対象とするパッケージ「JavaFX Mobile」で構成される。
JavaFX Scriptのデモには、同社のCTOでフェローでもあるJames Gosling氏も登場。より表現力の高いインターネットアプリケーションをGUIベースのツールで容易に開発、メンテナンスできる機能を紹介した。
また、JavaFX Mobileでは、Javaを使用した3Dデスクトップ環境である「Project Looking Glass」のようなインタフェースを搭載した携帯電話を実際にデモして見せた。Green氏は、「基調講演後のプレスQ&Aにおいて、実際に製品化されるのは2008年ごろになるだろう」と話している。