IBMは5月10日、Pacific Gas and Electric Company(PG&E)と協力することで、PG&EのカリフォルニアでのIT業務におけるエネルギー効率を最適化する取り組みを進めていくことを発表した。
この取り組みは、サーバ統合プログラムおよびデータセンター内の温度を測定し低下させる新たな方法の共同開発を通じて実施される。IBMはまた、PG&Eの「Energy Efficiency Incentive Program(エネルギー効率インセンティブプログラム)」への参加も発表した。
PG&Eは、カリフォルニア州サンフランシスコ、フェアフィールドおよびディアブロキャニオンにある同社のデータセンター施設(延床面積:3600平方メートル以上)のエネルギー消費量を削減することを目指し、サーバ統合およびサーバ仮想化を実現することを目的に、IBMと協力する。
具体的には、約300台のUNIXサーバを6台の「IBM System p」サーバに統合。これにより、施設のエネルギー消費量を80%削減する。同社はまた、IBMの仮想化技術を活用することで、現在10%のシステム利用率を80%以上に向上させる予定。さらにIBM System p5サーバに「IBM Rear Door Heat eXchanger」の水冷技術を配備することで、システム背面からの熱放出を最大60%削減する。