野村総合研究所(NRI)は5月16日より、オープンソースソフトウェア(OSS)に関わるシステム障害を解決し、安定稼動を支援するサービス「NRIオープンソース救急センター」を開始すると発表した。
最近は商用製品に劣らぬ機能のソフトを無償で手に入れられることから、OSSの導入事例が増えているが、「OSSのソースコードを読んで問題を解決できる技術者は限られており、トラブルが発生した際の対応に苦労する企業が少なくない」(NRI)という。
新たに始めるNRIオープンソース救急センターでは、こうした企業の需要を取り込む狙い。システム障害発生時にOSSの専門技術者がエラーログやパラメータファイルを調べ、暫定対策を提示して障害復旧を支援する。
また再発防止策の立案に向けて障害の根本原因を調査、報告する。顕在化していない問題点を洗い出すため、性能ボトルネックの調査やパラメータ設計のチェックも行う。このほか障害の予兆の早期発見に向け、定期検査も実施する。
サービス対象のOSSはApacheやTomcat、JBoss、MySQL、PostgreSQLをはじめとした約30種で、対象OSSは今後順次追加する。料金は暫定対策が税別99万円。根本原因の調査や定期検査は別途見積りとする。NRIでは2007年度で約50社への提供を目指す。