IT専門調査会社のIDC Japanは5月22日、国内セキュリティ市場の予測を発表した。同調査では、セキュリティ市場における、セキュリティソフトウェア、セキュリティアプライアンス、セキュリティサービスの3つについて調べた。
セキュリティ市場全体の2006年の市場規模は6994億円で、前年比成長率は20.2%となっている。2006〜2011年の年間平均成長率(CAGR)は10.8%で、2011年には1兆1692億円になる見込みとしている。
ソフトウェア市場の2006年の市場規模は1623億円、前年比成長率は19.0%と急成長を維持している。ただし、アプライアンスへの移行が進むとみられることから、2008年以降は一桁の成長率になると見られる。
アプライアンス市場の2006年の市場規模は356億円と小さいが、前年比成長率は26.4%。統合型管理アプライアンスやメールセキュリティアプライアンスを中心に今後も導入が進むと考えられる一方、低価格化によって出荷金額の伸びは抑えられそうだ。
サービス市場の2006年の市場規模は5016億円で前年比成長率は20.2%。情報漏洩対策やコンプライアンス強化のためのサービス導入、人員不足を補うサービスのアウトソーシング、情報管理のモラル向上のための教育/トレーニング実施などを成長要因として、今後も一定の成長率を維持すると考えられる。