SOBAプロジェクトは、同社がASP型サービスとして提供しているウェブ会議システム「SOBA mieruka」が装備するビジュアルコミュニケーション機能を他のウェブサイトから利用できるWeb API「SOBA Web API 1.0」を6月21日から提供開始する。
SOBA Web API 1.0は、おもにウェブサイト開発者向けに提供されるWeb API。グループウェアやブログ、SNSなどといったウェブサイトとmierukaを連携させることができるほか、独自のインターフェースを備えるウェブ会議サイトなどを構築することも可能。
具体的には、たとえばグループウェアのスケジューラ内にURLを登録することで、そのリンクをクリックするとmierukaのウェブ会議画面が開き、直接会議に参加することができる。また、SNSやブログのプロフィールにURLを登録することで、ウェブサイト内から映像や音声を使ったリアルタイムなコミュニケーションを行うことも可能になる。
SOBAプロジェクトでは、SOBA Web APIのユーザー登録を行うことで、LAN内での利用に限定して90日間、2ユーザーアカウントを無料で提供する。なお、mierukaの正規契約企業は、事前登録なしに制限なく「SOBA Web API」を利用できる。また、本サービスの利用方法に関するドキュメント、意見交換や問い合わせができる公式サポート掲示板などを備えたコミュニティーサイトも開設している。
今回のWeb API公開背景について、同社の取締役副社長の乾和志氏は、「mierukaを自社のシステムに組み込みたいという要望はユーザーから上がっていた。しかし、いちから開発するのは大変というユーザーの声も聞いていた。今回の公開は、こうしたユーザーのニーズに応えたもの」と説明している。
現在、mierukaも含めたウェブ会議システムの製品が市場に投入されている。mieruka以外の製品は基本的にFlashをベースにしたものだ。Flashをベースにしたウェブ会議システムでは、専用のサーバを構築する必要がある。こうしたことから乾氏はmierukaのメリットとして「専用のサーバを構築しなくてもいい」と話している。
またmierukaは、PtoPフレームワーク「SOBAフレームワーク」を基盤にしている。SOBAフレームワークを基盤にしていることで、「エンドツーエンドの暗号化ができる。これもmierukaの他社製品よりも優れている点になる」(乾氏)。