ノークリサーチはこのほど、サーバ導入済の中堅・中小企業におけるITソリューションの導入実態と、今後のサーバ導入計画についての調査結果を発表した。
同調査では、中堅・中小企業はサーバの導入には前向きな一方で、旧システムのリプレースが主目的で、内部統制などの経営的な課題への対応は低いことがわかった。アプリケーション導入状況に劇的な変化は少なく、グループウェアやデータウェアハウス(DWH)など情報系ソリューションに関心が集まっているようだ。
サーバ導入予定については、導入予定ありが6割を占めた。前年比で導入意欲が6.5ポイント高まっており、回復基調にある。企業規模別では、年商100億円以上では67.2%が「前向き」だが、年商10億円未満では52.4%が「予定なし」となっている。
導入目的では、Windows NT/2000からWindows 2003へのアップグレード意欲が高く、導入予定のメーカーはNECがトップで30%。以下、富士通、デルと続く。4位の日本HPは前年比8.7%の伸びを見せ、日本IBMを抜いた。
ITソリューションの導入状況では、、「財務・会計管理」89.4%、「人事管理・給与管理」84.8%、「販売管理・在庫管理」81.9%と基幹部分は高く、製造業における「生産管理」も全体で7割を超えた。
一方、ERPへの関心は高いものの、導入は進んでいない。また、「SFA(11.8%)」「CRM(10.4%)」「SCM(5.6%)」「CTI(10.3%)」は1割前後の低導入率で横ばいとなっている。
対象は、全国の年商5億円以上500億円未満の企業。調査は2007年1月から5月にかけて郵送アンケートによって行われ、有効回答数は1140社。