米Ciscoは米国時間6月25日、株式非公開企業である米IronPort Systemsの買収を完了したことを発表した。買収総額は現金と株式を合わせて8億3000万ドル。
IronPortは、メールとトラフィックの監視サービス「SenderBase」で知られる企業。シスコはこの買収で同社の「自己防衛型ネットワーク(Self-Defending Network:SDN)」戦略に「Wide Traffic Inspection」機能を加える。
Ciscoは、自己防衛型ネットワークのビジョンとして、ネットワークインフラストラクチャ全体(コアルーティング/スイッチングポートフォリオ内)に保護機能を組み込み、その適用範囲をネットワーク(パケットレベル)からアプリケーションやコンテンツにまで広げることを目指している。
IronPortのコンテンツセキュリティ技術が加わり、ネットワークにコンテンツ解析機能を統合することで巧妙な脅威を阻止し、主要なアプリケーションプロトコル、エンドポイント、そしてネットワークそのものを保護するWide Traffic Inspectionの提供が可能になるという。