イコールロジック、ストレージ仮想化機能を拡充--「シン・プロビジョニング」を標準搭載

CNET Japan Staff

2007-06-28 20:06

 イコールロジックは、同社のiSCSI仮想化ストレージアレイ「EqualLogic PSシリーズ」において、搭載されるソフトウェア機能の拡張を行う。同ソフトウェアの新機能の目玉となるのは「シン・プロビジョニング」だ。

 シン・プロビジョニングは、ストレージに対して将来的にアプリケーションが必要とするであろう容量を事前に割り当てておき、物理的なストレージは実際のデータ量の増加に合わせて順次、透過的に追加していくことが可能な機能だ。

John Joseph氏 EqualLogic、マーケティング担当副社長のJohn Joseph氏。

 EqualLogic、マーケティング担当副社長のJohn Joseph氏は、従来の標準的なプロビジョニングが抱えていた問題として、物理的なディスクの割り当て容量に対して実際に使っている容量、つまり稼働率が一般的に50%を下回るケースが多く、過剰なコストがかかっている点を指摘。シン・プロビジョニングによって「データ増加率の予測と、実際の利用率とのギャップを最小限にとどめ、コスト面と管理面の双方でメリットを受けられる」とした。

 イコールロジックでは、シン・プロビジョニングを標準機能とし、追加料金やライセンスが発生しない点、UIに優れた管理ツールが用意されている点などを、同様のソリューションを提供する競合に対しての優位点として挙げている。

 シン・プロビジョニングを標準搭載した、新たなソフトウェアは6月29日にリリースされる。サポート契約を行っているユーザーは、無償で新機能を利用できる。

EqualLogic PSシリーズ管理画面 EqualLogic PSシリーズの管理コンソール。シン・プロビジョニングを行っているボリュームに対し、物理的なディスク容量に占める実際のデータ量が任意の割合を超えた場合に管理者へアラートを出す機能などをGUIで設定できる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]