イコールロジックは、同社のiSCSI仮想化ストレージアレイ「EqualLogic PSシリーズ」において、搭載されるソフトウェア機能の拡張を行う。同ソフトウェアの新機能の目玉となるのは「シン・プロビジョニング」だ。
シン・プロビジョニングは、ストレージに対して将来的にアプリケーションが必要とするであろう容量を事前に割り当てておき、物理的なストレージは実際のデータ量の増加に合わせて順次、透過的に追加していくことが可能な機能だ。
EqualLogic、マーケティング担当副社長のJohn Joseph氏は、従来の標準的なプロビジョニングが抱えていた問題として、物理的なディスクの割り当て容量に対して実際に使っている容量、つまり稼働率が一般的に50%を下回るケースが多く、過剰なコストがかかっている点を指摘。シン・プロビジョニングによって「データ増加率の予測と、実際の利用率とのギャップを最小限にとどめ、コスト面と管理面の双方でメリットを受けられる」とした。
イコールロジックでは、シン・プロビジョニングを標準機能とし、追加料金やライセンスが発生しない点、UIに優れた管理ツールが用意されている点などを、同様のソリューションを提供する競合に対しての優位点として挙げている。
シン・プロビジョニングを標準搭載した、新たなソフトウェアは6月29日にリリースされる。サポート契約を行っているユーザーは、無償で新機能を利用できる。