サイオステクノロジーは7月4日、プロジェクト管理ウェブアプリケーション「ProjectKeeper(プロジェクトキーパー)ベータ版」をオープンソースソフトウェア(OSS)として、自社ウェブサイト上で公開した。
ProjecktKeeperは、プロジェクト管理に必要とされる工程、スケジュール、人的リソース、作業進捗それぞれの管理や帳票出力の機能を備える、ウェブベースのソフトウェア。Apache LicenseによるOSSであり、ユーザーはプログラム一式、およびソースコードを無償でダウンロードして、ライセンスの範囲内で自由に利用できる。
OSは、Windows Server 2003、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Serverに対応。ベータ版ではその他の動作環境として、日本IBMが無償で提供するWebSphere Application Server Community EditionおよびDB2-Express-Cが必要となる。
サイオスでは、今回公開したベータ版に寄せられた情報を反映する形で、2007年8月中に正式版となる「ProjectKeeper Ver.1.0」のリリースを計画している。正式版では、Apache TomcatやPostgreSQLなどへも対応する予定だ。
サイオステクノロジー、販売促進部グループマネージャーの宮崎哲明氏は、現在のプロジェクト管理ソフト市場が、エンタープライズ向けの極めて高価な製品とクライアント単独もしくは表計算ソフトによる安価な製品によって2分されていると説明。ProjectKeeperでは、サーバ対応のプロジェクト管理システムへのステップアップを望んでいるが、高価なために導入に踏み切れないユーザー向けの「ミッドレンジ」の市場を積極的に開拓していくとした。
なおサイオステクノロジーでは、ProjectKeeperの正式版より、サブスクリプション形式でのサポート提供を予定している。サポート料金は50ユーザーの場合で60万円/年。メールでのQ&A対応のほか、必要に応じたパッチ提供も行う。