CERTの勧告をもとにしたZDNet Australiaの記事が、Sunの「Java Runtime Environment」に脆弱性が発見されたと伝えていた。しかし、Sunの関係者によると、同社は既に脆弱性のパッチをリリースし、攻撃は報告されていないという。
Sunは米国時間7月13日、既知の脆弱性をすべて修正したとされる「Java SE 6 Update 2」をリリースした。
Australian CERTは12日、6月4日に公開した勧告を修正した。Java Runtime Environmentに2件の脆弱性があるという内容で、Sunのパッチへのリンクも掲載されている。
Java Runtime Environmentの脆弱性は、Googleのセキュリティチームに所属するChris Evans氏が2006年10月に初めて報告した。同氏はSunに報告したうえで、2007年5月15日に脆弱性を 公表した。
Evans氏が勧告で示した1つ目の脆弱性は、JPEGイメージにおける整数オーバーフローである。CVE-2006-2788の記述によると、1.5.0_11-b03より古いバージョンと1.6.0_01-b06より古い1.6.xバージョンの「Sun Java Development Kit (JDK)」に影響があるという。
もう1つは、BMPイメージパーサを経由してローカルファイルを開けるというもの。CVE-2006-2789の記述によると、UNIXおよびLinuxシステム上の1.5.0_11-b03より古いバージョンと1.6.0_01-b06より古い1.6.xバージョンのSun Java Development Kit(JDK)に影響があるという。
Sunで広報を担当するJacki DeCoster氏は、Java.comにアクセスしてJava SE 6 Update 2をダウンロードし、最新バージョンのJava Runtime Environmentをインストールするようユーザーに呼びかけた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ