SkyStoneの代替製品
「PSGw(Personal Skype Gateway)」は、SIPもしくはH.323ネットワークとSkypeネットワークを接続するためのもう1つのソフトウェアである。その価格は安価である--最も人気のあるSIPバージョンの価格は39.95ドルという安さだ。しかし、Skypeと他のVoIPネットワークの接続は複数同時に行うことができないため、企業アプリケーションとしては、企業規模が非常に小さい場合を除いて適合しにくい。しかし、PSGwのセールスポイントとして、Asterisk PBXとともに使用できるという点がある。
AsteriskとSkypeを統合するもう1つの方法は、Linux上で動作する「ChanSkype」である。AsteriskとSkypeクライアントをLinuxボックスにインストールすることで、SkypeOut通話を行ったり、Skypeユーザーからの電話を(同時に30通話まで)受けることができるようになる。この製品はLinuxのFedoraまたはUbuntuディストリビューション上で動作し、設定には多少ITに詳しい人間の手が必要となる。企業向けのバージョンは1ポート当たり99ドルである(個人向けのバージョンはたった19ドルだ)。
3つめの選択肢として、NCH Swift Soundが開発した「Uplink Skype to SIP Adapter」がある。Uplinkは同社のウェブサイトからダウンロード可能であり、技術サポート無しのプロフェッショナルライセンスは1台当たり38.50ドルである。Windows 98以降のOSであれば簡単にインストールすることができる。Uplinkを用いることで、かかってくるSkype電話をPBXを介して受けたり、電話をかけるのにSkypeOutアカウントを用いたり、Skype通話とともにSIPベースのボイスメールやIVRシステムを利用することができる。
大企業レベルでは、複数の選択肢が存在している。
- SkyPBX Enterprise Bridge--Industry Dynamicsが提供しているアプライアンス型のソリューションであり、PSTNベースのPBXシステムをSkypeと統合する
- XSkype--Yeastarが提供しているSkypeゲートウェイであり、16個のポートをサポートし、Windows XPまたはWindows Server 2003が稼働しているPCにインストールされたYeastarのSKY8000アナログインターフェースカードを使用する
- VoSKY--FXO/FXS Skypeゲートウェイアプライアンスであり、Skypeでのトランキングをサポートし、大半のアナログPBXおよびIP PBXと連携することができる
まとめ
Skypeと、あなたの会社のPBXシステムはうまく連携できないだろう考えているのであれば、その考えを改めるべきである。現在では、この2つをユーザーにとってほぼ透過的なかたちで統合できる製品が複数提供されている。さらに、こういった製品を利用することで、Skypeの低価格というメリットを享受し、企業コストを大きく削減することができるのである。