過去に起きた出来事を振り返ることは、今どんなことが起きているのか、その本質を理解するために有効な手段になり得る。また、今後起きることがどんなものになるのか、多少の予測になることもあり、対処方法を用意もできる。そういった意味も込めて、この数カ月を振り返るのが、夏休み恒例のZDNet Japan上半期の注目記事ランキング。今回は5月と6月を見てみよう。
5月の1位となっているのが、「Google Gears」だ。この技術は、ネットワークにつながっていないPCでも、ウェブアプリケーションを使えるようにするというもの。これと似たような効果をもたらすのが、8位のマイクロソフトの「Silverlight」である。
●2007年5月
記事タイトル | 日付 | |
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1 | これがGoogleブラウザの正体?--オフラインでもウェブアプリが使える「Google Gears」 | 2007/05/31 |
2 | サン、Javaアプリ開発を簡便化する「JavaFX Script」を発表へ | 2007/05/08 |
3 | マイクロソフトがヤフーの買収に乗り出しか--米紙報道 | 2007/05/04 |
4 | N・ネグロポンテ氏、インテルの低価格PC無償配布プログラムを批判 | 2007/05/22 |
5 | 「QuickTime」がアップデート--ハッキングコンテストで利用の脆弱性に対処 | 2007/05/02 |
6 | インテル:「ソフトウェアもムーアの法則に従う必要がある」 | 2007/05/28 |
7 | MS、「IE 8」の基本設計を示唆--セキュリティと使いやすさを追求 | 2007/05/07 |
8 | MS、「Silverlight」を複数プラットフォーム対応へ | 2007/05/01 |
9 | viまでもSaaS?--viのJavaScript実装が登場 | 2007/05/30 |
10 | MS、「Longhorn Server」正式名称をフライング掲載 | 2007/05/15 |
Silverlightはもともと、アドビシステムズ(旧マクロメディア)のFlashに対抗するものとして開発されている。しかし、オンラインとオフラインの境目をなくすという意味では、Google GearsとSilver、Flashを発展させた「Adobe Integrated Runtime」(AIR)は、競合するものと見ることもできる。
エンタープライズ分野のアプリケーションはウェブ化、つまりウェブアプリとして開発されているが、これらの技術が、ウェブアプリにどんな変化をもたらすかは、大きく注目されるところだろう。