17日、Charles Nutter氏が、Java VM上で動作するRuby「JRuby」の次期バージョン1.1で組み込まれる予定の機能を、開発用掲示板上で公表した。
それによると、JRuby 1.1ではJavaのバイトコードへのコンパイラが完成する。その結果、Rubyの標準ライブラリは全てあらかじめコンパイルした状態で提供できるようになるほか、パッケージ管理ツールRubyGemsでgemコマンドを用いてパッケージをインストールする際に、事前にコンパイルが可能となる。また、RubyGemsのために、Java VM上に仮想ファイルシステムを作成することも検討しているそうである。
他には、パフォーマンスの改善、メモリ使用量の削減、YARV(Yet Another Ruby VM)バイトコードへの対応、JavaのAPIのRuby化、AST(Abstract Syntax Tree)の共有なども予定されている。JRuby 1.1のリリースは2カ月程度先ということだ。