直感的でセキュアな検索を実現--グループネットのクラスタリング検索エンジン - (page 2)

山下竜大(編集部)

2007-09-11 23:54

 「最近、顧客から“インターネットの検索エンジンで、それなりにほしい情報は見つけられるのだが、その仕組みを企業内に導入してもなかなかうまく検索できない”という話しを耳にすることが多くなった。これは、インターネット上のデータと企業内に蓄積されたデータの検索アルゴリズムが異なるため。これまでのインターネット検索エンジンでは限界がある」(有働氏)

 インターネット検索エンジンでは、入力された検索ワードにより情報を検索し、特定のアルゴリズムに基づいて見つけた順に情報を表示する。「ほとんどの場合、検索結果を2〜3ページ見てあきらめてしまうことが多いのではないだろうか。そこで有効になるのが、Vivisimo Velocityで採用されているクラスタリング機能だ」と有働氏は言う。

 Vivisimo Velocityの特長は、サーチエンジン、メタサーチエンジン、クラスタリングエンジンの3つのエンジンで構成されていること。サーチエンジンは、柔軟なクローラの設定により、検索、クラスタリングの精度が向上するほか、アクセスコントロール機能によりセキュアな検索環境を実現できる。

 また、メタサーチエンジンでは、複数の検索エンジンやコレクションを横断的に検索し、必要な結果を導き出す。最大の特長がクラスタリングエンジンであり、検索結果から関連性の高い特徴的なキーワードを自動的に抽出、分類、整理することで、「よりすばやい情報の発見や、思いがけない新たな発見を可能にする」(有働氏)ことができる。

 たとえば「保険」というキーワードで検索した場合、検索結果から関連性の高い特長のあるキーワードをリアルタイムに抽出し、分類、整理を行い、生命保険が何件、損害保険が何件のように検索結果を分類できる。有働氏は、「“保険”というあいまいな言葉による検索においても、クラスタによる絞り込みで直感的に理解できる検索結果を導くことが可能になる」と話している。

 「ユーザーは検索キーワードを入力するだけで、あとはVivisimo Velocityががんばってくれる。検索エンジンやナレッジマネージメントは、それを実現するために注力して疲れてしまうことが多い。Vivisimo Velocityでは、ユーザーがイメージしたとおりの情報検索および活用を容易に短期間で実現できる」(有働氏)

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