Bazaarプロジェクトは10月29日、バージョン管理システム「Bazaar」の新バージョン「Bazaar 0.92 RC1」をリリースした。
Bazaarは、Pythonで書かれた分散型のバージョン管理システム。パフォーマンスの高さと安全性を売りにしている。特に安全性に関しては、膨大な数のテストスイートが用意されていることに加え、開発プロセスにおいてもコードレビューを欠かさないといった徹底ぶりだ。そのため、過去2年間でデータが損失するようなバグは一度もなかったという。
一方で機能に関しては、管理下にあるファイルやディレクトリの名前の変更にも対応しており、柔軟な利用が行える。また、PythonのAPIとして設計されているため、Pythonで作成したアプリケーションとの統合も容易であるとしている。
今回リリースされた新バージョンでは、全体的に動作速度が向上しており、特にコミットの速度は大きく改善されたという。また、実験的に新しいリポジトリのフォーマットも追加された。そのほかにも多数のバグが修正されている。