オラクル、「Oracle VM」と「AIA Foundation Pack」を発表

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-11-13 11:05

 Oracleの社長であるCharles Phillips氏は米国時間11月12日、大手ソフトウェア企業である同社が、これまで積み上げてきたもの(「スタック」)をさらに拡大していく上で2007年に着目すべき2つの主要分野は、仮想化と、同社のアプリケーション統合アーキテクチャ(AIA)であると述べた。

 Phillips氏は米国時間12日、開催中のOracle OpenWorldの基調講演で、これらの分野においてOracleは2008年により重大な発表を実施する予定だと述べた。同社は12日に、「Oracle VM」と「AIA Foundation Pack」を発表した。

 Phillips氏は基調講演において、「仮想化は非常に注目されている」と述べた。「Oracle VMは、われわれが提供する仮想化技術である。われわれは、仮想化とLinux OSを管理するための単一の環境を提供する」(Phillips氏)

 Oracle VMは、Oracleやサードパーティーのアプリケーションをサポートするために設計されたオープンソースのサーバ仮想化ソフトウェアである。Oracle VMは、x86やx86-64ベースのシステムで稼働する仮想サーバのグループを、構築し管理するためのグラフィカルなインターフェースを提供することを目的とする。

 しかし、Oracleのサーバ仮想化技術はオープンソースの「Xen」プロジェクトをベースとしているにもかかわらず、追加のコストがかかる。例えばNovellとRed Hatは、Xenに対し追加の料金を適用しない。

 またOracleは、AIA Foundation Packも発表した。OracleのAIAは、Oracleのミドルウェアスタック上のオープンなプラットフォームにおいて、Oracleとサードパーティーのアプリケーションを統合するためのプラットフォームとしての役割を果たすことを目的とするとPhillips氏は述べた。

 Phillips氏は、「われわれのミドルウェアスタック上にオープンなプラットフォームを構築し、そしてわれわれの製品間を統合するパッケージを提供する」と述べた。

 同社がこれから数カ月の間に重大な発表を実施する予定の他の分野としては、大きな注目を集める「Fusion Middleware 11g」がある。同製品は現在、ベータ版の段階にある。また同氏は、こちらも現在ベータ版である「Enterprise Manager 11g」も挙げた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]