NTTデータは1月29日、同社グループで提供するオープンソースソフトウェアの情報を集約したポータルサイト「NTTデータグループ・オープンソーススクエア」の開設を発表した。商用システムでの実績が多いOSSを紹介、国内ベンダーが提供するポータルサイトとしては最大級のOSSを掲載しているという。
NTTデータグループ・オープンソーススクエアは、同社グループが提供するOSSの概要や導入事例、関連サイトなどを紹介する「OSSプロダクト概要」やOSSプロジェクトの活動やリリース情報を紹介する「OSSニュース」、同社グループで活躍するOSS開発者を紹介する「開発者/プロジェクトマネージャ紹介」などで構成されている。
同サイトに掲載を予定しているOSSは現在、アプリケーション開発基盤「TERASOLUNAフレームワーク」、Ajax開発フレームワーク「マスカット」、セキュアOSモジュール「TOMOYO Linux」、運用管理ツール「Hinemos」、AsteriskベースのIP-PBX「astima」、PostgreSQL全文検索エンジン「Ludia」、ウェブアプリフレームワーク「OPEN INTRA-MART」、ビジネスインフラ向けオールインワンアプライアンス「Corydoraコリドラボックス」、ソースコード自動生成ツール「blanco Framework」となっている。
これにあわせてNTTデータは同日、2007年に公開したTERASOLUNAフレームワークの第2弾として、バッチフレームワーク「TERASOLUNA Batch Framework for Java」とサーバフレームワーク「TERASOLUNA Server Framework for Java(Rich版)」をOSSとして公開している。
TERASOLUNA Batch Framework for Javaは、NTTデータのJavaバッチ処理のノウハウを蓄積したバッチアプリケーション用のフレームワークだ。開発言語だけでなく、フレームワークレベルでオンラインアプリとバッチアプリを統合、生産性と保守性の向上を高めているという。フレームワークがトランザクションモデルや入出力種別、異常系処理のバリエーションに対応した処理モデルとなっており、高品質のシステム開発が可能になっているとしている。
もう一つのTERASOLUNA Server Framework for Java(Rich版)は、国際的に活用されているJavaフレームワーク「Spring Framework」をベースに拡張したサーバフレームワーク。すでにOSS化している「TERASOLUNA Server Framework for Java(Web版)」と同じく、業務アプリケーションで重要となるデータベース(DB)アクセス制御、ログ出力、例外処理などを自由に構築できる部分を規定、XML電文通信などのリッチクライアント向け機能を提供しているという。