実は重要な帳票(2)
PCとインターネットが普及するにつれ、企業の業務を進める上でメールは欠かすことができなくなっている。また技術が進歩したことで、ウェブも、単に閲覧するだけのものではなく、業務のフローとしてウェブアプリケーションが活用されるようになっている。
それでは、情報伝達手段としての帳票は、メールやウェブに、その座を奪われてしまったのだろうか? あるいは、紙という形態での帳票は衰退の一途を辿っているのだろうか? そうではないはずだ。メールやウェブが社会一般的に普及してしまった現在でも、帳票はその存在意義を失っていない。
実際、周りを見渡しただけでも帳票の存在にすぐに気付く。メールやウェブアプリで業務をこなしているという職場であっても、給与明細は紙で配られているという企業も多いことだろう。それに請求書や見積書、生産指示書など、さまざまな形で帳票という存在が企業の業務として欠かすことのできないものであることは、明らかだ。
しかし、これほどまでにPCが普及した現在、帳票もその形態を変えざるを得ない。紙というアナログと、PCやネットというデジタルを分けるのではなく、その両方を融合させた方がもっと帳票は使いやすく、帳票の存在意義は高まるはずだ。
ブレインセラーズ・ドットコムが開発・販売する帳票開発・運用ツール「biz-Stream v4」は、そうしたアナログとデジタルを融合させた帳票を使いこなす環境をもたらしてくれるツールと言えるだろう。
さまざまなニーズに対応
biz-Streamは、A4型用紙で1秒間あたり10ページもの高速帳票生成機能を持っているが、その出力形式は、紙の印刷帳票にとどまらず、PDFファイルのほか、ExcelデータやCSV、メール、ファクスにも対応している。
ブレインセラーズ・ドットコム取締役の海藤一氏は、「帳票に対して、ユーザー企業はさまざまなニーズを持っていて、いろいろな使い方をしたいと思っています。biz-Streamは、そうしたニーズに対応できるソリューション」と、その特徴を語っている。多彩な出力形式があるのも、ユーザー企業のさまざまなニーズに応えるためだ。
事実、biz-Streamは、いろいろな使われ方をしている。その一例が、IHI(旧・石川島播磨重工業)での導入事例だ。IHIでは、社内での稟議(りんぎ)書をPDFファイルにしたワークフローシステムを構築・運用しているが、このシステムにbiz-Streamが活用されているのである。