Microsoftは米国時間3月12日、またもや仮想化技術ベンダーを買収したことを発表した。Microsoftはこのベンダーの技術が「Windows Vista」への移行を促すことを期待している。
このベンダ―はKidaroと呼ばれ、企業ユーザー向けにデスクトップ仮想化ソフトウェアを作っている。Microsoftは、Kidaroの技術をMicrosoftのデスクトップ管理ツールスイート「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」に組み合わせる計画であると述べた。(ちなみにこのMDOPパックはMicrosoftの年間ベースのボリュームライセンシングプログラム「Software Assurance」を購入した顧客しか入手できない。)
MicrosoftはKidaroの技術が以下を可能にすることを宣伝している:
- アプリケーションとオペレーティングシステムの間の互換性問題を最小限に抑えることでWindows Vistaへの移行を加速させる。
- Windowsデスクトップに管理された「Virtual PC」を容易に配備できる。 企業デスクトップの迅速な再構成を可能とすることにより、事業の継続性を促進する。
- ロックダウンされた企業のVirtual PCにポリシーを適用することによりIT管理とユーザーの柔軟性との間の緊張を最小限に抑える一方で、ユーザーに基調をなすホストOSに対するよりオープンなアクセスを提供する。
- Virtual PCをエンドユーザーに「見えない」ようにすることで、ユーザーによるデスクトップ仮想化技術の採用を迅速化する。
- バーチャル画像をハードウェアまたはローカルデスクトップ設定とは無関係に提供することにより、デスクトップ管理のIT投資を削減する。
Microsoftはこのパッケージの「将来のアップデート」に向けて取り組む予定であるというほかは、Kidaroの技術がMODPに取り込まれる時期については明らかにしなかった。
Microsoft関係者は、MDOPは同社のボリュームライセンス製品のなかでは最も売れ行きが良いと述べている。MODPには現在、Microsoftの「Application Virtualization」「Asset Inventory Service」「Advanced Group Policy Management」「Diagnostics and Recovery Toolset」「System Center Desktop Error Monitoring」が含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ