--読めた!じゃあ、そこから世界に君臨しようということになるんだね。
さて、どうなるだろう。あらゆる種類のモバイル関連企業とパートナーになることで、(まだ)支配していない業界に足を踏み入れるチャンスを得ることにはなる。モバイルインターネットにまつわる大げさな話題のあれこれを考えると、インターネットの巨大企業にとってますます重要になってきている業界だからね。もちろん、携帯端末を利用した広告が見込めるというのも大きな魅力の1つだ。
現在、30社以上がOHAのメンバーになっていて、China Mobile、NTTドコモ、T-Mobile、eBay, LG Electronics、Motorolaなど、携帯関係やそれ以外の分野から多くの有名企業が参加している。意外じゃないけど、Symbianのような大手モバイルOSメーカーは含まれていない。
--でもちょっと待って。他にも、オープンソースのモバイルLinux製品とその提携グループがあったんじゃない?GoogleのAndroidはそうしたグループとどんな関係にあるの?
Androidはまだ開発中だから、答えにくいね。
LiMo Foundationという名前の、テクノロジ企業の連合組織がモバイルLinux製品を出そうという取り組みを行っていて、一定の成功を収めているんだ。このLinuxプラットフォームは、この点ではAndroid以上だけど、市販されているいくつかの携帯端末に組み込まれていて、OHAと同様の目標も掲げている。
その他にもモバイルLinuxにかかわる人たちがいて、実際、Android関係の動きは分裂を引き起こすものだと非難されてきた。Linuxは一般に、ニッチの(つまりはコンピュータおたくの)関心事だということになっているから、Androidという製品固有の売りは、何よりも、Googleブランドの影響力にまつわるものになるだろうね。結局、大きな話題の源は、においで見つけるような微妙なものじゃない。2008年2月にバルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)展示会では、GoogleのAndroidを血眼で探す人があふれていた。
Googleはもちろん、「オープン」という概念を強調していて、Webでの場合と同様に力強い開発者コミュニティの発展を促すことによって、Androidはモバイルエコシステムに大変革をもたらすと述べている。ただし、このビジョンが他のモバイルLinuxを手掛ける企業との違いを生むことになるかどうかは、まだわからない。