「BPMの導入と展開を共に考える企業へ」--IDSシェアー新社長が戦略発表

CNET Japan Staff

2008-05-08 21:31

 IDSシェアー・ジャパンは5月8日、同社の新ソリューション「ARIS Business Performance Edition」を発表。合わせて、4月1日付けで代表取締役社長に就任した沖村一宏氏が、今後の戦略発表を行った。

 IDSシェアーは1984年にドイツで創設され、ビジネスプロセスマネジメントツールおよび方法論である「ARISシリーズ」とBPMに関するコンサルティングを70カ国以上で手がけている。コンサルティング分野においては、SAPと世界規模での強力なパートナーシップを結んでいる。

沖村一宏氏 IDSシェアー・ジャパン、代表取締役社長の沖村一宏氏。

 5月8日に日本版が発表された「ARIS Business Performance Edition」は、同社の既存製品および今後発表される新製品、加えてコンサルティング等のサービスを「ビジネス・プロセス・パフォーマンスの向上」「ITによるビジネス改善」「ビジネス・コンプライアンスの確保」という3つの観点で再構成したものである。既存製品で言えば「ビジネス・プロセス・パフォーマンスの向上」には、ARIS Business Architect、ARIS Performance Managerなど、「ITによるビジネス改善」には、ARIS SOA Architect、ARIS Business Rules Designerなど、「ビジネス・コンプライアンスの確保」には、ARIS Audit Managerなどの製品がマッピングされるという。

Dirk Oevermann氏 IDS Scheer AG、コンサルティングサービス担当エグゼクティブボードメンバーのDirk Oevermann氏。

 「ARIS Business Performance Edition」の発表意図について、沖村氏は、「(IDSシェアーは)ソフトウェアライセンスを売る企業から、BPMの導入と継続をいかに行うかについてユーザーと一緒に考えるソリューションプロバイダーとなっていく必要性が高まっている」と説明する。さらに、コンプライアンスへの要請といった経営環境の変化が企業のBPMに対する関心を高める追い風になっているとし、「ITと業務との架け橋としてSOAをコアにしたエンタープライズBPMを推進していく」と述べた。

 発表会には、IDS Scheer AGのコンサルティングサービス担当エグゼクティブボードメンバーであるDirk Oevermann氏も出席。同氏は、IDSシェアー・ジャパンがアジアにおける最初の拠点として設立され、今年で10周年を迎えたことに触れ、今後も日本がアジアにおける重要な拠点であることを改めて強調した。

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