世界水準の先進性と日本水準のこだわりを両立--ビジネスモバイル機として見る東芝のノートPC - (page 2)

林信行

2008-06-05 08:00

日本メーカーならではのこだわりの作り込み

--dynabookにおける日本メーカーならではの細やかな作り込みについて聞かせてください。

 例えば、最新のdynabook SS RXでは、薄さと堅牢性を両立させるため、ボディにマグネシウム合金を採用しています。そもそもマグネシムは成形が難しい素材ですが、我々はこれを初めてPCに採用したメーカーとしてのノウハウがありました。それを生かし、板熱を薄さ0.45mmに薄型・軽量化しました。また必要な所にはリブ(柱)構造を採用し、曲げようとする力への耐性を高めています。

--薄さや軽さも、このクラスでは世界一とのことですが。

RXdynabook SS RX

 はい。12インチ以上の液晶を搭載した1スピンドルの製品では最薄ではなくなってしまいましたが、世界最軽量は保っています。よく「それは記憶媒体にSSDを採用しているからでしょう」と言われるのですが、実はSSDを2.5インチのハードディスクに置き換えても、同じ仕様のノートPCで最軽量、さらにはDVDスーパーマルチドライブを内蔵させた2スピンドル構成でも、同様の構成の製品の中で最軽量となっています。RXについてもうひとつ言えば、本体を大きくして薄くするのではなく、小ささを保ったまま薄型化している点も評価してほしいですね。

--品質でこだわっている部分はどういう点でしょうか。

 一口に「品質」といってもいろいろなことを指しますが、我々は「設計の品質」、「製造品質」そして使われている「パーツの品質」のいずれにもこだわっています。

 最近では基板設計をしないPCメーカーも増えてきましたが、我々はこれをすべて自らやっています。そのため、例えば耐性を上げるために基板の柔らかさを変えてみるといった細かな最適化もできるのです。経年劣化のシミュレーションができる装置があるのですが、これを使って数年間使った状態を再現し、壊れやすい場所を探り、必要であれば設計に戻して作り直します。

 基板の製造を外注する際、多くの会社は基板をいくつかにわけて複数の会社に頼んでいます。そうすれば基板を異なる製品で使い回すことができるからです。しかし、経年劣化で一番壊れやすいのは基板の接合部分なのです。だから我々は、基板をわけることなく1枚で作ることにこだわります。

 SSDや液晶など主要な部品を関連会社で作っているのも東芝の強みです。このため、製品開発時のフィードバックをそこに返すことができます。また、個々の部品の特性をよく知った上で、製品開発に生かすことができます。

 例えば、SSDでは情報の書き換え処理がハードディスクと異なっていますが、我々はその点をよく理解しているので、情報を書き込む場所を分散させるなど、SSDの特性にあわせた最適化ができます。このように、部品の性能をできるだけ生かすよう努力しています。

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