アイログは6月27日、製造業界向けソリューションの最新版「ILOG Plant PowerOps 3.0」(ILOG PPO 3.0)の提供を開始すると発表した。
ILOG PPOは主に化学、医薬、一般消費財、食品飲料、電子材料といった、プロセス製造業やプロセス加工工程のある製造業をターゲットとした、生産計画と詳細スケジューリング立案を中心とするソリューション。貯槽管理、洗浄作業、貯蔵寿命管理といったプロセス製造業固有の制約条件を精密にモデル化しており、現状に即した最適なプランとスケジュールの策定を可能にするという。
最新版では、一度算出されたスケジュールに対し需要の変化が生じた場合、最適化計算を再度行って、スケジュール全体のタスクやフローは変えずに、個々の製造工程における生産量やバッチサイズのみを調整できる「原材料リバランス機能」が加わったほか、スケジュールの手動での変更時に動的にペギング(部品の生産、購買オーダーから製品オーダーを特定すること)を行える機能、製品特性や出荷先といったさまざまな基準をベースとした計画策定と結果の多次元分析機能などが追加されている。
ILOG PPOの日本での展開にあたっては、新日鉄ソリューションズとの協力体制のもと拡販を進める。ライセンス価格は、1工場あたり1312万5000円(税別)より。