Appleが今週「iPhone 2.0」を発表したことについて、Microsoftは著しく、とりわけ寡黙であった。しかしMicrosoftは米国時間7月11日、iPhoneがExchange ServerのActiveSyncもサポートするようになったことを忘れずに言及した。
Microsoft Team Blogのなかで、MicrosoftのUnified Communicationsグループのテクニカルプロダクトマネージャーを務めるAdam Glick氏は、iPhoneによるActiveSyncサポートについて強調した。
「もしまだ聞いていなければ:Appleは本日iPhone 2.0をリリースしたが、これには市場に出ている既存のiPhoneのソフトウェアアップデートが含まれている(その通り、これが発表された際にもわれわれはそのことに触れていた)。あらゆる種類のデバイスにExchange Serverを接続することを可能とするExchange ActiveSyncファミリーのライセンシーにこれを追加できることを大変うれしく思っている。」
Appleは1年前にMicrosoftのActiveSyncをライセンスしていたが、そのことを2008年3月まで正式に認めなかった。MicrosoftによるとActiveSyncは「モバイルユーザーがその電子メール、カレンダー、連絡先にアクセスし、オフラインの間でもその情報へのアクセスを維持できるデータシンクロナイゼーションサービスである」という。
Glick氏の投稿はさらに、Exchange Serverの管理者がそのコンフィギュレーション構成にiPhoneが追加されるに伴い遭遇するかもしれないいくつかの変更点を詳説した。
MicrosoftとiPhoneといえば、iPhoneストアで今週新しいアプリケーションを提供し始めたベンダーのなかにMicrosoftは含まれていなかった。そのような予定があるのか、だとすればいつなのかについて、Microsoftからは何も聞かれない。MicrosoftはAppleがiPhoneストアに参加させるためにベンダーから徴収する30%について公に抗議していた。
News.comのIna Fried氏によると、MicrosoftのMobile Communications Businessのジェネラルマネージャーを務めるScott Horn氏は、MicrosoftがiPhoneのアプリケーションを提供することについては何の計画も認識していないと述べていたという。Horn氏はまた、Appleが500程度のアプリケーションを有しているのと比べ、Microsoftは1万8000近くのWindows Mobileアプリケーションを有しているという事実を強調していたという。
ちなみにマルチタッチをサポートすることが予想される最初の「Windows Mobile 7」フォンは、2009年第1四半期までは提供されることがなさそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ