次に登場するのは「R2」ではなく「Windows 7 Server」

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2008年08月18日 07時47分

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 MicrosoftのWindows Server部門は通常のスケジュールとは針路を変えて、少なくとも名前だけは、今後1、2年内に到来する予定の「Windows Server 2008」のマイナーアップデートである「R2」を排除する。その結果、Microsoftが次期Windows Serverとして出荷するものは「Windows 7 Server」と名付けられることになった。

 つい先週、筆者はMicrosoftに対し、約束されたWindows Server 2008 R2の日程について食い違い(2009年対2010年)があるようにみえることについて質問したばかりであった。そのとき同社関係者はコメントを控えた。そのときはMicrosoftが今年11月に予定されているTech Ed BarcelonaカンファレンスにおいてWS 2008 R2のセッションの準備に追われていると思い、同社の沈黙についてはあまり深く考えなかった。

 しかし今週になりMicrosoft関係者は口を開くことを決めた。そして正式発表は、WS 2008 R2と「Windows 7 Server」が一心同体であるという内容であった。Windows Serverの次期リリースはWindows 7 Serverであり、新しい時間表では2010年に予定されている。

 (ブロガーのSteven Bink氏を通して、「WS 2008 R2はWindows 7だった」とする見出しを初めてみたときには、「Server」という言葉がなかったために、このニュースを取り合わなかった。Blink氏がリンクしていたオランダに拠点を置くIT専門家のMartijn Brant氏のMicrosoftのR2プランに関するオリジナルの記事もまた、クライアントとサーバの区別を明らかにしていなかったために、筆者はそれを初めて読んだときに軽くみていたのだ。)

 しかし米国時間8月15日の終わりに、Microsoftは釈明するメモを送ってきた。これが今のところ同社の広報担当者から得た唯一の正式なコメントである。

 「弊社はまだこれについて具体的なリリース予定日やタイミングを開示していないが、たしかにMicrosoft.comのロードマップページにおいて2010年をタイムフレームとしてリストアップしている。これはWard氏がそのコメントのなかで指摘しているとおりである。これは当然ながらServer OSリリースの2年ごと(マイナー)/4年ごと(メジャー)のスケジュールに沿っている。R2はWindows Server 2008のマイナーリリースであるためだ。」

 このような計画の変更により、数多くの疑問がわいてきた。しかしこのうちいずれも答えを得ることは期待してない。(それでもいずれにせよ筆者は質問するつもりだ。)質問候補は以下の通りである:

  • Microsoftはいつ、そしてなぜ、WS 2008 R2を中止したのか?あるいはそれは単に、WS 2008 R2を改称することで、Windows 7 ServerとWindows 7クライアントが「相性が良い」ものになることを明らかにしようという意図なのか?
  • Windows Serverチームは将来的なR2リリースのありとあらゆるリリースに反対する決定を下したのか?
  • WindowsクライアントとWindows Serverチームは、以前に定められていた「メジャーとマイナー」の提供パターン(Windowsのメジャーリリースの後2年ごとにマイナーリリースが続くという)から移行するのか?もしそうだとしたらなぜか?
  • MicrosoftはWindows 7 ServerがWindows 7クライアントと同時に出荷することを予期しているのか?もしそうだとすれば、Windows 7 Serverは実際には、Windows 7クライアントのように、2009年終わりごろに出荷されるかもしれないということを意味するのか?

 読者はどう思いますか?MicrosoftがWindows Server 2008 R2の名前を捨てる、飛ばす、変更するという決定について、何らかの疑問や懸念はないか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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