インターウォーブン・ジャパンは8月18日、同社のウェブコンテンツ管理製品群の新機能としてオンラインマーケティングの最適化を支援する「ターゲティング」日本語版を発表した。出荷は9月1日より開始される。
同社ではウェブコンテンツ管理ソリューション「TeamSite」、コンテンツ配信プラットフォーム「OpenDeploy」といった、企業における大規模ウェブサイトの企画、管理、運営をサポートする一連の製品群を提供している。
今回発表された「ターゲティング」は、TeamSiteを中心としたCMSプラットフォームのモジュールとして提供されるもので、あらかじめ年齢、地域、検索キーワード等によって区分されたグループ(セグメント)ごとに適切なコンテンツの提示を行い、コンバージョンレートの改善をサポートするという。
「ターゲティング」において、グループ分けのルールは、技術を専門としないマーケティング担当者でも容易に設定が可能だ。あらかじめ登録されたユーザー情報(年齢、性別、誕生日、住所など)によるグルーピングに加えて、ユーザー情報が未登録のビジターに対しても、リファラや検索キーワード、ブラウザ、OS、IPアドレス、クリックストリーム(ページ遷移)などの情報を基にしたコンテンツの出し分けが可能になっている。TeamSiteとの連携により、本番環境での稼動前に、設定したセグメントごとのプレビューを行うことも可能だ。
インターウォーブンは米国で1995年に設立。日本市場には2000年に参入しており、ワールドワイドで約4400社、日本では約120社の導入企業を持つ。今回発表された「ターゲティング」は、これまで同社のビジネスの中心であったエンタープライズ規模でのウェブサイト構築、運用支援の分野から、サイトによるマーケティング支援という新たな分野へソリューションの範囲を拡大するものとなる。インターウォーブン・ジャパン代表取締役の熊代悟氏は「(ターゲティングの提供により)インターウォーブンのソリューションは新たなドアを開けて、次の段階に移行する」とし、企業サイトにおける顧客とのコミュニケーション能力の向上を、より強力にサポートしていきたいと話す。