グーグル:「クラウドが企業に役立つ10の方法」

文:Rafe Needleman(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2008-09-09 07:00

 Googleのエンタープライズ製品事業部門のMatthew Glotzbach氏は米国時間9月4日、Office 2.0カンファレンスの舞台に立ち、「10 Things I could do in the cloud today that I couldn't do a year ago」(現在クラウドでできる、1年前にできなかった10のこと)と題した講演を行った。

10. 何でも持ち出すことができる。Glotzbach氏は「iPhone」の写真を示し、スマートフォンを使えば、携帯電話から「ほとんど何でも」できるということについて話した。Glotzbach氏はGoogle社員であるため、同氏のオンライン生活はもちろん「大半がクラウド」だが、同氏は正しい。「Google Docs」のようなツールにアクセスできるスマートフォンは、フルサイズのコンピュータの有効なバックアップになる。

9. すべての電子メールを検索できる。この主張には反対だ。筆者は、ほかの多くの企業電子メールユーザーと同様、「Microsoft Exchange」に束縛されており、PCの電子メールアーカイブで検索をかけ、探しているデータを得ることはできるが、iPhoneでは、必要なときにデータにアクセスすることはできない。

 また、Glotzbach氏は、IMAPにより、ウェブベースのクライアント、モバイルクライアントと同様、ほかのインターフェースから電子メールにアクセスできるようになることについて話した。

8. あらゆる言語で顧客やパートナーと話せるようになる。「Google Talk」のリアルタイム翻訳サービスにより、以前は不可能だった連携が可能になる。いい指摘だ。Glotzbach氏はステージでデモを行い、翻訳ボットをチャットに招待し、その接続を使って、ほかの言語を話す人と会話する様子を示した。

 「このサービスはほかのサービスと組み合わせることができる。『Zimbra』やGoogle Docsに組み込まない手はない」(Glotzbach氏)

7. 「Google Sites」やGoogle Docsを使って、簡単かつ安全にプロジェクトを共同で進めることができる。プロジェクトの情報を作成、保存して、必要なときに簡単にパートナーやほかの関係者(ジャーナリスト、一般の人たちなど)に公開できる。Glotzbach氏は、クラウドは「コミュニケーションの流れを効率化」するのに役立つと述べた。この主張には賛成だ。筆者は今、Google Docsを使って、CNETのワークグループ内で文書を共同制作している。グループ外でファイルを共有する必要がある場合も簡単だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]