Intelは米国時間12月1日夜、サーバコンピュータ向けソリッドステートドライブ(SSD)の開発における、日立との提携を発表した。
Intelおよび日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は、サーバ、ワークステーション、ストレージシステムを対象に、Serial Attached SCSI(SAS)およびファイバチャネル(FC)インターフェースを持つSSDの「共同開発を進め、提供していく」方針であることを明らかにしている。
現在、日立GSTは、ハードディスクドライブ(HDD)の大手サプライヤーであり、Intelは、コンシューマーおよびエンタープライズクラスのSSDの製造販売を行っている。Intelが提供中の、エンタープライズクラスの「X25-E Extreme」SSDは、シリアルATA(SATA)がベースとなっており、コンシューマークラスのSSDでも、SATAが採用されている。
一般的にSSDは、とりわけデータの読み込みにおいて、HDDよりも高速であるという特徴を備えている。
両社は「エンタープライズ向けドライブの大手サプライヤーが、NANDテクノロジのトップ製造メーカーと手を組むことで、信頼性、パフォーマンス、システム互換性において、世界最高水準のソリューションを提供していくことが可能になる」との声明を発表している。
今回の提携は、両社が独占的に締結したものであり、初のSASおよびFC対応製品は、2010年初頭に出荷される予定である。SASおよびFCインターフェースは、現在、サーバで一般的に用いられているインターフェースである。
両社は、SSDが、HDDに取って代わる存在ではなく、補完するものになると述べている。「新世代のSSDテクノロジは、現在のエンタープライズクラスのHDDを補完するものとなり、ハイレベルのIOPS(1秒間に実行可能な入出力処理数)パフォーマンスおよび省電力性が求められるストレージアプリケーションでの使用に適している」と、両社は述べている。
日立GSTは、今後もSSDのみならず、「従来の」HDD製品を、顧客に両提供していく方針であることを明らかにした。
新しいSSDは「日立GSTブランドの製品として、独占的に販売およびサポートが提供される」予定であり、IntelのNANDフラッシュメモリおよびSSDテクノロジが採用されることになる。
日立GSTは、同社が得意とするドライブファームウェア、信頼性、品質、システムインテグレーションを、Intelのテクノロジおよび製造能力と組み合わせて誕生する新製品への期待を表明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ