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「Risk Index」に見る東京リスク--“いかに早くリカバリするか”が重要 - (page 2)

田中好伸(編集部)

2009-03-03 09:34

3つのQ

 その中でも最近注目を集めているのが、ファルコンストア・ジャパンだ。同社はデータのバックアップ/リストアを中心としたソフトウェアを提供しているが、同社製品は独自のコンセプトで開発されている。そのコンセプトとは「Q3-Recovery」(トリプルキューリカバリ)である。

 Q3-Recoveryは、“Quick”“Quality”“Qualified”の3つのQをまとめたものだ。Quickは「10〜30分でシステムを高速復旧する」を、Qualityは「高品質製品/ハイレベルサポートを提供する」を、Qualifiedは「復旧タイミングを保障する」を意味している。そのコンセプトから同社では「データを保護する意義とは、システムや業務の高速復旧を保障し、会社にとって金銭的・信用的被害を最小限にするための必須対応事項」と説明する。

 同社が注目を集めるのは、製品コンセプトだけではない。その設立経緯も興味深い。

 同社の米本社FalconStor Softwareは、現在会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるReiJane Huai氏が2000年に立ち上げた企業だ。そのHuai氏は実は、現在バックアップソフトの主流製品といえる「ARCserve」の主要開発者なのである。同ソフトはHuai氏が当時在籍していたCheyenne Softwareによって開発、その後Cheyenne Softwareは1996年にComputer Associates(現在の社名はCA)に買収されている。そして2000年にHuai氏をはじめとするARCserveの主要開発メンバーは独立してFalconStor Softwareを立ち上げているのである。

 そうしたFalconStor Softwareが現在、設計・開発・販売している主要製品が、継続的データ保護(Continuous Data Protection:CDP)ソフト「FalconStor Continuous Data Protector」(FalconStor CDP)と仮想テープライブラリ(Virtual Tape Library:VTL)ソフト「FalconStor VTL」だ。

 CDPは、ビジネスにとってミッションクリティカルなシステムで、ソフトやハードの突然の停止、操作ミスによる機能障害などといったシステム障害が起きた時でも、ビジネスを止めないためにファイルやデータ、アプリケーションなどを継続的に保持するというソリューションである。一方のVTLは、従来のテープではなく、ディスクにデータを保存するというバックアップ用途の製品だ。サーバに対してテープをエミュレーションして、仮想化されたテープとしてストレージの役目を果たす。

 ここまできて分かるように、FalconStorは、自分たちが設計・開発した主流バックアップソフトのARCserveに真っ向から対抗する製品を提供しているのである。こうしたことからも、日本国内でもファルコンストアは注目を集めているのである。

BCPをターゲットに高速リカバリソフトを提供

 しかも、ファルコンストア・ジャパンでは、同社製品を“高速リカバリソフト”というキーワードで説明している。同社代表取締役社長の山中義晴氏は、従来のバックアップソフトについて「データの保管・保存が主目的」と説明する。

 そうした従来のバックアップソフトは、サーバ1台にテープ装置1台という構成を取るのが通例であり、サーバが増えた分だけ、データが増えた分だけ、テープが増えることになり、それだけに「テープのハンドリングコストが増えることになってしまう」(山中氏)。しかも「世代管理も煩雑になってしまう」(同氏)。そのために、いざリカバリするとなると、数時間かかってしまう危険性を常に孕んでいることになる。

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