第4回目の「あったらいいな」は、日立製作所健康保険組合が日立製作所と同グループの社員向けに提供する「日立ハッピーヘルシープログラム」から、ウォーキングプログラムの「HAPPY HEALTHY WALKING」について紹介します。HAPPY HEALTHY WALKINGとは、日立グループ社員やその家族が専用の多機能歩数計を使用して、インターネット上の四国八十八カ所を巡るというバーチャルウォーキングラリー。メタボリック対策や健康管理の一環として参加家族や仲間とのコミュニケーションが図れるのはもちろん、社会貢献にまで結びつく仕組みが用意された盛りだくさんのプログラムです。バーチャルウォーキングで健康増進&社会貢献? さて、一体どのようなものなのでしょう。
日本全国の加入者が参加できるイベントを
日立製作所健康保険組合(以下日立健保)の事務局長である角脇勇一郎さんと、企画グループ主任の國近則仁さんにお話を伺いました。
日立健保は全国で約1500ある健康保険組合の1つで、「日立製作所を始めとする国内の日立グループのほぼ70%にあたる約255社の社員と家族、社員OBを含め、およそ47万人が加入しています」と角脇事務局長。この約47万人の加入者は、合計1800近くにのぼる全国の市区町村の77%に居住しており、「これだけ全国各地に散らばる加入者を1カ所に集めてイベントを行うのは、物理的にも費用面でも難しいものがある。そこで、何かネット上の取り組みが実現できないかという思いから、『日立ハッピーヘルシープログラム』が誕生しました」と角脇事務局長は説明します。
2008年7月にスタートした日立ハッピーヘルシープログラムは、健康づくりを応援する健康増進運動のためのプログラムです。「社員OBや家族など、年齢層が幅広い加入者に楽しく健康づくりを考えてもらうためのもので、健康ポータルサイト『HAPPY HEALTY LAND』を開設しました。このトップ画面は、日本の古き良き時代のレトロな遊園地をイメージしています」と角脇事務局長。そこには、健康診断結果の検索とその閲覧ができる「ヘルスチェック」や、「契約スポーツ施設」、「健保の保養所」、「禁煙プログラム費用補助」、「ファミリー健康相談」、「インフルエンザに備えよう」などの健康情報のコンテンツが用意されています。
そして、コンテンツの中で大きな目玉となっているのがHAPPY HEALTHY WALKING。その特徴は以下のとおりです。
- HAPPY HEALTHY WALKING専用の多機能歩数計(USB歩数計)とパソコンを利用して、ウェブ上の「四国八十八カ所巡り」を楽しむバーチャルウォーキングラリー
- 対象者は同保険加入の本人と家族で、参加費用は1人1000円
- 参加者が歩いた「歩数分」がバーチャルバスケットへ蓄えられ、その数が年度末に集計されて、WFP国連世界食糧計画が途上国で行う学校給食プログラムに寄付される
ただ単に歩数計をパソコンとリンクさせてウォーキング(歩数分)をカウントするだけではなく、家族や仲間と競いつつ楽しむことを考慮しているのがこのプログラムの特徴です。
バーチャルウォーキングで楽しく健康増進
「単に歩数計で歩数を数えてくださいというのではなく、参加意識が高まり、簡単で楽しく、家族も参加できるものを考えました。親しみやすいキャラクターもいくつかのバリエーションから選べるようなっています。USB歩数計をPCに挿せば、データがサーバに転送されて八十八カ所巡りのバーチャルマップに反映され、マップ上にある八十八カ所のお寺では実際にお寺の写真を見たり、お札をもらったりすることができる仕組みになっています」と、角脇事務局長は説明します。