第14回の「あったらいいな」は、日本オラクルの社員犬「ウェンディ(Wendy)」の登場です! IT業界ではすっかりおなじみのウェンディですが、そもそもオラクルでは一体どのような経緯で犬を社員として迎え入れることになったのでしょうか? 元祖社員犬の誕生秘話から、ウェンディの業務内容やプライベートの様子までご紹介していきます。
業務内容は「癒し」が中心
激務の中でも心にゆとりが生まれる度 | ★★★★☆ |
---|---|
自社に人を呼びたくなる度 | ★★★★★ |
犬好きにはたまらない度 | ★★★★★ |
週の中日の水曜日がつらくない度 | ★★★☆☆ |
週1回の出社はうらやましい度 | ★★★★☆ |
最近は、IT企業を中心に社員犬を採用する会社が増えていますが、その先駆けと言えるのが日本オラクルの「社員犬」制度です。同社に所属するウェンディの社員番号は「0番」! 社員へ癒しや激励を与えることを主な業務としていますが、マスコミ対応やイベント参加など広報活動にも携わっています。
ウェンディは、先代の社員犬「ハイディ」の後を継ぎ2003年4月1日に同社に入社しました。オラクルの日本法人設立は1985年ですが、一体いつ頃から社員犬制度が導入されていたのでしょうか。その経緯について日本オラクル 広報室 担当ディレクターの石川純子さんに伺いました。
「もともと弊社では、多くの時間をコンピュータの前で過ごす社員がほとんどなので、社員にリラックスしてもらう環境作りに力を入れています。お客様にソフトウェアを提供していく上で、創造力を豊かにしていく必要があると考えているからです」と、石川さんはその背景を説明します。
オフィス内のグリーンや色彩にも配慮しているとのこと。そういえば以前のオフィスの総合受付フロアでは、ジャングルをイメージしたダイナミックな観葉植物と共に熱帯魚やセキセイインコなどが飼育されていました。新オフィスのオラクル青山センターの待合スペースでは、広い空間の中に竹を植え込んでの「和」の演出が施されています。
こうしたオフィス環境への取り組みの一環として社員犬が採用されているそうです。その発端は、前々社長がある日偶然テレビで見た光景にありました。
「1991年にさかのぼりますが、前々社長がテレビを見ていた時、当時の米国大統領George H. W. Bush氏が執務室に自分の犬を連れてきている様子が映し出されたそうなんです。それを見て、『会社に犬がいて接することができたら、社員の気分転換になるのではないか』とヒントを得たそうです」(石川さん)
なるほど、現在の米国大統領Barack Obama氏も、家族と一緒に子犬を連れてホワイトハウスを散歩していましたね。このようにホワイトハウスでは、大統領一家が犬を飼うことは慣習となっているそうです。この慣習は、生涯で36匹のフォックステリアを飼っていたとも言われる初代大統領George Washington氏以来の伝統なんだとか。