2.1ランク上の服装をする
「職場でどういう服装をすればいいか知りたければ、トップを見ればいい」と言うのは、企業スタイルコンサルタントのAnthea Tolomei氏だ。Tolomei氏の顧客は、きちんとした服装をしたAccentureから、カジュアルな格好をしたGoogleの従業員まで多岐にわたっている。あなたの会社の役員の服装はカジュアルかも知れないが、おそらくGuitar Hero Tシャツを着ることはないだろう(Sergey Brin氏を除けばの話だが)。ありそうな服装は、襟付きのシャツの上に、ブレザーやその他の地味なジャケットを羽織っているというものだ。女性の場合は、おそらくスラックスやデザイナージーンズ、あるいはスカートの上に、地味なトップにジャケットという服装が多いだろう。
ただし、Wing WomanのスタイルコンサルタントKristein Harper氏は、上げるのは2ランクではなく、1ランクだけだということを強調している。「他の皆がジーンズで仕事をしているのに、あなたが毎日スリーピースのスーツで働いていたら、他の人に堅苦しい空気を感じさせてしまうだろう」とHarper氏は言う。「面接に行くのに、あまり着飾りすぎる訳にはいかない。もし盛装で面接に行ったとしたら、将来の雇用主に、あなたが問題を重大に捉えすぎていると取られてしまうだろう」(Harper氏)
3.ビジネスカジュアルとウィークエンドカジュアルの違いを知る
最近のファッションデザイナーBill Blass氏の「スタイルとは、適切さという言葉の同義語だ」いう台詞が、Tolomei氏のお気に入りだ。しかし、最近は「標準」が明確に定義されておらず、多くの人はどんな場合に何が適切なのか分からないでいる。月曜日の朝でも、週末に履いていたカーゴパンツやTevaのサンダルを履いている男性もいる。女性の場合も、役員室よりはビーチに向いていそうな露出度の高い服を着ているような人もいる。Tolomei氏は、最近のある暑かった日に、あるコンサルティング会社で見たファッションに衝撃を受けた。「へそが見えていた。ショートパンツもあった。ビーチサンダルも見た。あらゆる場所で、布が不足していた。私は、『注意した方がいい、顧客が現れるかも知れない。気温が40度だからと言って、ルールは変わったりしないのですよ』と言わざるを得なかった」(Tolomei氏)
もちろん、ビジネスカジュアルもさまざまだ。Bechtelのカジュアルフライデーは、Yahooのものよりややドレッシーだ。Tolomei氏は、保守的なビジネスカジュアル環境で働いている人が使える、ある服を職場で着ていいかどうかを判断するための簡単なテストを提案している。それは、「洗濯テスト」だ。もしその服を家で洗濯しているのであれば、それはおそらくビジネスウェアではない。もしクリーニング屋でドライクリーニングされているのであれば、おそらくビジネスの場でも適切だ。もちろん例外はあるし、Tolomei氏はジーンズは例外の1つであることを認めている。Tolomei氏によれば、ジーンズをビジネス向けにする方法の1つは、月に1度はそのジーンズをクリーニング屋に持って行き、プレスしてもらうことだという。折り目は数回洗っても残っているはずだ。
「週末のあなたと、ルールブックに従うあなたは違うものだということを覚えておくべきだ。そうでなければ、後で苦しむことになるだろう」とTolomei氏は警告している。「ルールに従わないでいれば、あなたを見て、眉をひそめる人たちが出るだろう。そんな危険を冒す必要など無い。これは単なる服装の話なのだから」(Tolomei氏)