MS、USBドライブでのAutoRun動作を変更--Windows 7で適用へ

文:Elinor Mills、Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2009-04-30 11:37

 Confickerワームが広まった経路の1つとして、リムーバブルストレージデバイスが挙げられるなか、Microsoftは米国時間4月28日、「Windows 7」におけるUSBドライブの扱いを変更する予定であることを明らかにした。

 この変更の結果、ほとんどのUSBドライブにおいて、「AutoRun」として知られるWindowsの機能を使用してプログラムを自動実行できなくなる。Microsoftが同社Security Research & Defense Blogで明らかにした。

 そのため、感染したUSBドライブがマシンに挿入されても、AutoRunのタスクは表示されない、とMicrosoftは述べている。

 CDやDVDなどの固定式のリムーバブルメディアでは、AutoRunは依然使用できる。また、U3ソフトウェアなどを収めているような何らかの特別な「高機能」USBフラッシュドライブの場合、DVDドライブとして表示され、AutoRunの利用が事実上可能となる、とMicrosoftでは注意している。

 この変更は、今週には開発者向けに、そして5月5日には一般向けにリリースされるWindows 7のリリース候補版に含まれる予定だという。

 Microsoftはまた、Windows VistaおよびXPにもこの変更を適用することを計画していると述べた。

 Microsoftは2月、Windows AutoRunのアップデートをリリースし、AutoRun機能をシステムやネットワーク上のドライブごとに無効にできるようにすることで、セキュリティを強化した。このアップデートは、NoDriveTypeAutoRunレジストリキーを想定通りに機能させるうえでの障害を取り除いている。AutoRun機能を無効にすることで、リムーバルストレージデバイス使用時に、任意のコードが実行されるのを防ぐ助けとなる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  2. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  3. ビジネスアプリケーション

    生成AIをビジネスにどう活かす?基礎理解から活用事例までを網羅した実践ガイド

  4. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]