トレンドマイクロは、企業向け情報漏えい対策の新製品「Trend Micro LeakProof 5.0」を7月24日に受注開始する。USBメモリの利用許可設定などのデバイス制御機能を搭載したほか、個人情報保護法で定義される個人情報や、開発コード、クレジットカード情報などのテンプレートを備え、機密情報の指定の手間を削減する。
LeakProofは、持ち出し規制の対象となるファイルからファイル固有の特徴を識別するフィンガープリントを作成し、クライアントPCに配信することで、機密情報の持ち出しをリアルタイムで防止する情報漏えい対策製品。クライアントPCが社外に持ち出された場合でも、機密情報の流出を防止できるという。
新製品では、個人情報保護法で定義される日本語名字・メールアドレス・電話番号などの個人情報、各種プログラミング言語やクレジットカード情報など、企業が守るべき情報のテンプレートが提供される。セキュリティ管理担当者はテンプレートを指定するか、持ち出しルールを設定することで、企業内の機密情報管理ポリシーに沿った運用ができるという。
指定したUSBメモリにのみ機密情報の書き込みを許可するなど、細かなデバイス制御も可能。このほか、Winny経由での情報流出防止、ネットワークプリンタでの印刷防止、USBメモリ経由での情報流出防止など、主な流出経路からの機密情報漏えい対策機能を追加している。
アプライアンス版サーバ(LP-100A)またはVirtual Appliance版サーバ、およびクライアントの構成で提供される。100クライアント利用時の参考価格は、アプライアンス版サーバ利用時が122万円、Virtual Appliance版サーバ利用時が72万円。トレンドマイクロでは今後1年間の販売目標を5億円としている。