日商エレクトロニクスは7月8日、Googleと代理店契約および開発パートナー契約を締結したと発表した。これにより、日商エレクトロニクスはGoogleのオフィスツール「Google Apps Premier Edition」と、メール・セキュリティ・コンプライアンス・サービス「Google Postini Services」の国内向けの販売、開発、サポートを本日より開始する。同社は将来、他社のPaaS上でアプリケーションを開発し、自らがSaaS事業者として事業展開することも構想しているという。
Google Apps Premier Editionは、Googleが提供するSaaS型オフィスツール。メール、オンライン通話、チャット、スケジュール管理、ワープロ、表計算シート、プレゼンテーション、ウェブページ作成ツール、動画共有ツールをサービスとして利用可能。Google Postini Servicesは、スパム対策、ウィルス対策、メールアーカイブなどのメールセキュリティに特化したサービス。
SaaSとして提供されるため、ユーザーにとってはハードウェアやソフトウェアの購入、それらのインストールと管理が不要になる。また、利用者が増えてもシステムを増強する必要がなく、ユーザー数分のサービス利用料金で利用することができる。
日商エレクトロニクスでは今後、Googleが提供するSaaSの販売だけに留まらず、オンプレミスからクラウドコンピューティングへの移行サービスや、クラウドコンピューティングの評価および検証を支援していきたい考え。また、業務形態に応じたシステム開発を行い、オンプレミスとクラウドコンピューティングの連携、クラウドコンピューティング同士の連携、既存SaaSのプラグンイン開発を予定しているという。