Microsoftがクラウドコンピューティングプラットフォームの「Azure」で約束していたことの1つが、Windowsと.NETのみを対象としたものではないということだ。
もちろん、Azureは「Windows Server」を土台にしている。だがMicrosoftは2008年秋、AzureサービスプラットフォームはMicrosoft以外の開発ツールやプラットフォームのサポートも含むと述べていた。「Google App Engine」は現在、Python開発者にとっては最高のプラットフォームだが、他の言語を使う開発者にはさほどアピールしていない。AzureはGoogle App Engineとは異なり、Java、Ruby、PHP、そしておそらくは他の言語をサポートするとMicrosoftの担当者は約束していた。
Microsoftは米国時間7月7日、PHPソフトウェア開発キット(SDK)「PHP SDK for Windows Azure」をリリース、PHPサポートを前進させた。Microsoftは5月、RealDolmenなどのパートナー企業を指名するとともに、AzureでPHPをサポートする計画を発表していた。
ブログサイト、Interoperability@Microsoftによると、Microsoftのチームメンバー、Vijay Rajagopalan氏は次のように記している。
7月のリリースで強調したい点は以下の2つだ。
・「PHP SDK for Windows Azure」を「Zend Framework」に提出 ・PHPでの「Windows Azure Table Storage」APIの完成
(Microsoftのエバンジェリスト、Anand Iyer氏がリンクを教えてくれた。感謝したい)
Schakraが開発しMicrosoftが出資する「Java SDK for Azure」の“夏”版CTPも、ロードマップ上にある。同SDKが7月にリリースされるのかについては、まだ発表されていない。
アップデート(7月8日):相互運用性の主席アーキテクト、Rajagopalan氏が本日指摘してくれたのだが、Microsoftは米国時間7月7日に、Java SDK for Azureのアップデートをリリースした。また、Ruby SDKの7月のアップデートもリリースされている。
Microsoftはまた、Azureプラットフォームで主要コンポーネントの1つとなる「.NET Services」の7月版CTPも7月7日に公開している。7月版のテストビルドには、「Access Control Service」と「Service Bus」が含まれているが、ワークフローサービスは含まれていない。ワークフローサービスは、Azureの.NETの異なるバージョンと「Visual Studio 2010」の同期を優先させるために削除された。7月版の.NET Services CTPは、「Windows 7」リリース候補(RC)版にも対応している。
(7月版の.NET Services CTPのリンクは、.NET ServicesチームのClemens Vasters氏より教えていただいた)
MicrosoftはAzureの価格とライセンスについて、7月13日に米国で開催される「Worldwide Partner Conference」で詳細を明らかにすることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ