マイクロソフト、「Office 2010」のClick-To-Run限定テストを開始

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子 2009年07月29日 15時22分

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 Microsoftが限定ユーザーを対象に、仮想化とストリーミング技術を利用した新しい配信方法で「Office 2010」を提供するためのテストを開始した。

 Microsoftは先週、「Microsoft Office 2010 Click-To-Run Technical Preview Program for Home, Student and Small Business Consumers」と称し、新モデルのテストコードを限定テスター向けに公開した。

 テスターは、電子的に配信されるOffice 2010の一部デスクトップアプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteなど)のコンシューマテスト版にアクセスできる。

 Click-To-Runのテストプログラムに関してMicrosoftに詳細情報を問い合わせてみたところ、同社の代表者から以下のような電子メールを受け取った。

Click-To-Runは、リッチクライアントソフトウェアをインターネット経由で配信する新しいメカニズムであり、Microsoftの電子ソフトウェア配布(ESD;Electronic Software Distribution (ESD)インフラを経由することで、Officeトライアルの配信を改善することを目的としている。Click-To-Runは、Microsoftのストリーミングと仮想化技術、それにOfficeのイノベーションを利用し、ユーザーがOffice 2010をダウンロードする時間を大幅に削減する。Click-To-Run経由で配信するのは、現時点では「Office Home and Student 2010」と「Office Home and Business 2010」のみであり、Office 2010テクニカルプレビュープログラムの一環としてこの配信メカニズムのテストを開始する。

 Microsoftは7月中旬にOfice 2010のテクニカルプレビュープログラムを開始した。正式版は2010年5月〜6月に提供する予定だ。Microsoftは、Office 2010は5種類のエディションで展開すると述べており、Home and Student、それにHome and Business(SMB)エディションは、このうちの2つとして言及されている。

 Click-To−Runのテストに参加しているというテスターからは、Microsoftが約束しているダウンロード時間の縮小は、これまでのところ約束に過ぎないレベルであるという意見が寄せられている。テスターの中には、ダウンロードに問題があり、ダウンロードが完了する前に接続が遮断されたという人もいた。

 MicrosoftのFAQによると、Click-To-RunプログラムはOfficeをユーザーのPCにストリーミングして一度インストールする。いったんストリームされたOffice製品は、ユーザーのマシンがインターネットから切断されても保存される、というものらしい。

 ストリーミングといえば、これまでWindowsチームが、「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」の一部である「App-V」技術を経由してプログラムを配信する方法を「ストリーミング」と呼んでいた。2008年秋、Microsoftの幹部は、2010年までに64ビットアプリケーションをストリーミングできるようApp-Vを修正すると述べた。

 Click-To-RunとApp-Vという2種類のアプリケーション「ストリーミング」手法が最終的に、お互いにどのような影響を与えるのか、私には予想できない。Microsoftの代表者は、App-Vの目標は、管理者がOfficeもしくは他のアプリケーションの単一イメージを作成し、複数のユーザーに提供できるようにすることであり、これにより各ユーザーのデスクトップに「手を加える」必要がなくなる、と説明している。これは、Microsoftの代表者がClick-To-Runを説明する際に参照している「仮想化」技術といえそうだ。

 アップデート:Directions on Microsoftのアナリスト、Don Retallack氏によると、実際にここでテストされているのがMicrosoftのApp-V技術だろう、とのことだ。

 通常のApp-Vかその修正版であるということについて、100%の確信は持てないが、Click-To-Runソフトウェアはスタートメニューに「Virtualized Application Manager」をインストールし、プログラムファイルに「Microsoft Application Virtualization Client」を作成する。このフォルダには、「Microsoft Application Virtualization Launcher」や「Microsoft Application Virtualization Compression Utilities」のような記述のあるプログラムが含まれており、App-Vが用いるファイル形式SFTファイルを扱っているようだ。

 Office 2010 Click-To-Runテスターの方、意見や情報があればぜひ教えていただきたい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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