#10:技術や知識を最新に保つためにどのような努力をしていますか?
この質問は「面接の基礎」と言えるものであるため、ほとんどの応募者は答えを準備しているはずである。とは言うものの、問いかけておくべき重要な質問であることに変わりはない。テクノロジの変化は激しいため、過去の経験はすべて、日々その価値を失っていくのである。このため、新しい製品やテクノロジをフォローしていくための努力について見極めることなく、ITプロフェッショナルを採用することはできないのだ。
#11:プロフェッショナルとして行う必要があった最も困難なことは何ですか?
この質問もまた、面接の手引きといった書籍に載っているようなことであるものの、良い質問であることに変わりはない。応募者が技術的な成果やプロジェクトについて言及するのか、それとももっと人的なこと(例えば従業員を解雇しなければならなかった経験)について話すのかを知ることは興味深いはずである。
#12:あなたにとっての理想の仕事とはどのようなものですか?
この質問の答えからは、多くのことを知ることができる。そのうえ、話が弾むきっかけとなる場合もある。例えば、応募した仕事に求めていることを非常にはっきりと説明できる応募者がいるかもしれない。そして実際のところ、求人内容の説明をより良いものとするうえで参考になる意見が聞けることもあるのだ。また、応募者が雇用者と被雇用者の役割について非現実的なことを期待していると判る場合もあるかもしれない。こういった期待をそのままにしておくと、彼らの落胆を呼び、仕事ぶりにも影響が出るということになりかねないのである。
#13:もしも可能であれば、今までの経歴にかかわるどの決断を取り消したいですか?
これは、どんな答えが返ってくるのか予想もつかないような質問である。「正解」というものは存在しないが、応募者の反応は有益な判断材料となるはずだ。すぐに答えを返してくるのだろうか、それとも熟考を要するのだろうか?あるいは、応募者は自信を持って「特にありません。これまでのところ、私は自らの経歴に満足しています」といった答えを返してくるかもしれない。また時には、心の葛藤や不満が表情や言葉の端々に現れ、キャリアパスが合っていないということをうかがい知れる場合もあるはずだ。どのような答えが返ってくるにせよ、この質問をきっかけに興味深いやり取りを導き出せるはずである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ