ブルーコートシステムズ(ブルーコート)は9月3日、帯域制御アプライアンス「Blue Coat PacketShaper」に搭載するソフトウェアの最新版「PacketShaper 8.5」を発表した。保守契約を結んでいる既存ユーザーは無償でアップグレードできる。
PacketShaperは、ネットワークトラフィックを優先制御することで、アプリケーションのサービス品質(QoS)を実現する帯域制御の専用装置だ。たとえば、業務に関係のない映像コンテンツなどのトラフィックを識別、帯域を制御。その一方で業務に必要なトラフィックを優先的に流すといったことが可能になる。
最新版のPacketShaper 8.5では、ユーザーインターフェース(UI)がよりわかりやすくなっている。ネットワークを流れるトラフィックをリアルタイムに監視するとともに、過去のトラフィックの状況を閲覧できる履歴レポートを見ることもできる。
同社マネージングディレクターのMatt Bennett氏は、帯域制御で取るべき行動として「可視化による発見、監視、ポリシーベースのコントロールが必要」と説明する。ネットワークにどのアプリケーションのどんなトラフィックが流れているのかを可視化することがまず必要であり、その上でトラフィックがリアルタイムにどうなっているかを監視、そしてポリシーベースでの優先すべきトラフィックとそうではないトラフィックを判断していくというサイクルを回す必要としている。このサイクルを回すことで、ネットワークの遅延を原因とするアプリケーションの問題からエンドユーザーを解放することができるようになるという。
UIの改善で、問題のあるアプリケーションがわかりやすく見えるようになったほか、QoSの効果を簡単な操作で即座に表示できるようにもなっている。