一部がオンライン検索可能だったGoogle Voice--現在はグーグルが修正済

文:Ryan Naraine(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2009-10-21 13:22

 単純な検索クエリで、Google Voiceのボイスメールメッセージ(音声と文章)を誰でも見たり聞いたりできる状態になっていた。

 このページで報告された通り、あるユーザーがGoogleの検索バーに「site:https://www.google.com/voice/fm/*」と入力すると、無作為のGoogle Voiceアカウントに属するボイスメールメッセージが見られることを発見した(以下のスクリーンショットを参照)。

 個々の検索結果をクリックすると、通話の音声ファイルと文章が見られるだけでなく、自分のGoogle Voiceのボイスメールをチェックしている場合と同じように、電話をかけた人の名前と電話番号も表示された。

 わたしもこの問題を再現することができ、いくつかのボイスメールメッセージを聞くことができた。それらの中には、秘密の可能性がある情報を含む重要なメッセージもあった。

Google Voice ボイスメールメッセージの検索結果

 この情報漏洩に対する、Googleの公式なコメントは次の通りだ。

 ボイスメールの情報をサイトに掲載するということは、そもそも他の人とその情報を共有しようと考えているということなので、われわれはユーザーがウェブ上に掲載したボイスメールメッセージに対するクローリングは制限していなかった。しかし、ユーザーがそれらのメッセージを自分のサイトには掲載したいが、自分のウェブサイトの外部から直接検索できて欲しくはないと考えることも確かに理解できる。このため、われわれはそれらのメッセージがクローリングされるのを制限し、サイトの所有者だけがそれらをインデックスに加えられるかどうかを判断できるように修正を加えた。

 この記事の執筆時点では、検索クエリでGoogle Voiceのメッセージが検索結果に表示されることはなくなった。

 [UPDATE] Google Voiceのチームが状況を説明する新たなブログ記事を掲載している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]