ウイルス研究者たちが、Facebookのパスワードリセットメッセージをかたった大規模なスパム攻撃に対し注意を喚起している。そのメッセージは、PCユーザーをだまして危険なマルウェアをダウンロードさせようとするものだ。
攻撃者が用意した実行ファイルはBredolabのボットネットにリンクされている。このボットネットは、これまでに大規模なスパムやID窃盗に関する攻撃に関係しているとされている。
Facebookのパスワードリセットを促すメッセージのサンプルを以下に示す。これは最近筆者のメールボックスに届いたものだ。
Websenseによれば、このメッセージの送信元アドレスはsupport@facebook.comを詐称している。これは、このメッセージが人気のあるソーシャルネットワークFacebookから送られてきた正規の電子メールであると受信者に信じ込ませる目的で多く用いられる手法だ。
このメッセージには自己実行形式のzipファイルが添付されている。これが実行されると、2つのサーバに接続して、さらに2つの悪意あるファイルをダウンロードし、Bredolabのボットネットに参加する。つまり、攻撃者がそのPCを思いのままにできるようになる。例えばそのPCを使って顧客情報を盗み出したりスパムメールを送信したりできるのだ。接続先サーバの1つはオランダに、もう1つはカザフスタンにある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ