「検索以外のほとんどの領域ではMSがナンバーワン」
Googleに対しては、「確かにクラウドの世界において、検索の王様であるが、それ以外のほとんどの領域ではMicrosoftがナンバーワンである」としたほか、ヒジネスクラウドで先行するSalesforceに対しては、「Microsoftはビジネスクラウドの世界ですでに手を打っている。今月からAzureのサービスを開始し、卓越したサービスを提供する」と回答。また、Appleに対しては「シェアは4〜5%であり、100回のうち、95回はWindowsが売れている計算になる」と語った。
来週、日本における新たな展開の正式発表が予定されているWindows Mobileについては、「私自身、東芝のdyna pocket(T-01A)が大変気に入っている」と、実際に商品を手にしながら紹介。同席した日本法人代表執行役社長の樋口泰行氏は、「PCはビジネスで利用されてからコンシューマー領域に広がったため、標準化が進んだが、携帯電話はコンシューマーから広がったため、インターフェースなどがそれぞれに異なるものになる。その点を考慮しながら、PCのようなゼネラルなOSというような形に仕掛けをしていく必要がある」などと述べた。
また、Bingの日本での本格サービスの開始時期については、「様々な言語で手がけており、これを各国で実証していくことになる」として明確な時期については言及しなかった。
日本法人の業績については、「売上高が前年実績を下回ったのは、経営の問題ではなく、経済環境の問題である。社長の樋口氏以下、日本法人スタッフの取り組みには満足している。日本は世界で2番目の市場であり、2010年度が始まってからの4カ月間の実績では、日本法人が世界で最も高いものとなっている」などと語った。